Girl Meets Girl…女の子カップルスレ2
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(5)
闇の王子「……」
(見つめ返し、一時魔法を放すと、静かに傍らの木に手を触れる。
みるみる枯れ始める木。)
さゆりん「…!」
(声を失う。相手が直接自分に触れることのなかったことを思い出す。)
闇の王子「私は…私の好きな物を壊してしまうから…」
さゆりん「…だけど…だけど、光も闇も…両方好きだって、この世界が好きだっていったじゃないですかっ!」
(珍しく感情を顕わにするさゆりん。頬を涙が伝い始める)
闇の王子「…ああ」
(ふっとその口元がほころぶ)
闇の王子「…好きだから」
さゆりん「…だめーっ!」
(突然駆け寄って闇の王子に抱きつく。触れ合う唇と唇)
闇の王子「…!」
(驚いて身を見張る。突然、世界が光に包まれる)
さゆりん「…ほら…やっぱり大丈夫でした…」
(涙で潤んだ目でにっこりと王子を見上げる)
魔王ユーイチ「ばっ…ばかなっ! 愛の力が奇蹟を起こしたのかっ!
これが…これがあの伝説の本当の意味だったのかっ…うわーっ!
…って俺タイトルにまでなっといてついには解説役かよーっ!」
(光に包まれて滅びていく魔王)