Girl Meets Girl…女の子カップルスレ2
1 :
名無しさんだよもん:
お疲れ〜。
年末年始だしマターリ進行でいきましょう。
暇があれば年末年始のシチュネタでもいれてみるかなあ。
取り敢えずは、復習として、自分的カップリング募集ぐらいですかね。
王道からマイナーまで、いろいろと。
くりおねちん(;´Д`)ハァハァ
>>3 そうきましたか(笑)。
…といっても、最近からの参加でよくしらないのだけど。
取り敢えず、
佐祐理×舞。
暖かくすべてを包み込むような佐祐理さんと、
無条件の信頼を寄せる舞、という感じ。
むしろ王道すぎて恥ずかしいぐらい?
>>1 乙彼〜!
漏れ的に王道といえば、真琴×美汐でしょうか。
マイナーなら、…広瀬×佐織とか言ってみるテスト。
おーし、復活記念に何かSS書くかなー。
って、ココもともと何人くらいSS職人おったん?
作風の分類からするとそんなに多くなさそうだけど。
職人ってほどじゃないけど、俺も書いてたよ。
点呼とる?
8 :
6:01/12/31 10:29 ID:44qN85rb
ふむ。実は意外と人数多くて、一人あたりの作品が少なかったのかな。
そういうスレもなかなかよいものだ。
シチュ依頼テンプレとか作って、さらに書きやすくしてみるのはどうかと
一瞬思ってみた。
早苗ママ×渚たん・・・
晴子×観鈴ちん・・・・・・・・
10 :
観月:01/12/31 12:59 ID:bawcholF
高子さん×黒きよみ
この訴えはあと数分で撤回するかもしれません
「ほれ、観鈴、おかわりや」
ずいっ、と杯を持った手が差し出される。
観鈴は困ったように、自分の手の中の一升瓶と、目の前の母親の目とを見比べ
た。どう考えても、そろそろ止めたほうがいいように思える。
「お、お母さん…飲みすぎだよ…」
「なんや、んなこと言うんならあんたが飲み」
「わたし、未成年だよ…」
「あんたが飲まんのやったらウチが飲む。
シンプルやろ? 飲酒量保存の法則いうんや」
「うー、往人さぁん…」
昨日までだったら、ここには彼がいたのだ。
彼がいて、そして母親を制してくれていた……と思う。
あまり自信はないけれど、たぶんそう。
「居候はいっちょまえに外泊やろ?
ほれ、はよ寄越さんかい」
「が、がお…」
その瞬間。
思わず洩らしてしまった言葉に、体が凍りつく。
そう、これは口にしてはいけない言葉。
口にしたら最後、特大のゲンコツが降ってくる。しかもこの酔っ払いぶりを見
れば、その呵責の無さも推して知るべしというものだ。
「言うたな」
「あ、あう…」
「エッチな告白コーナーの予定やったけど、変更やな」
「え、え、え……」
13 :
11-12:01/12/31 17:29 ID:e4RZkAYr
と、導入部だけ書いて放置してみるテスト。
「お、お母さん…」
何が起こっているのだろう。すぐには理解できずに観鈴は目をしばたかせる。
背中には畳。すぐ目の前には母親の顔。
つまり……自分はこの部屋に寝っ転がっていて、その上に母親が覆い被さって
きていると、そういうこと。
あと、もうひとつ。鎖骨のあたりに、柔らかい感触。
てのひらだ。服の上からそこを撫でる、晴子のてのひら。
「んー、けっこう育っとるやんか」
言葉の中身よりも先に、その息のアルコールくささに観鈴は面食らう。
晴子はゆっくりとその手を這わせる。娘の胸のふくらみのすぐ傍を、弧を描く
ように。その感触自体が何というわけでもなかったが、不安が観鈴の心臓をとに
かく急きたてた。
ひとつひとつ、ブラウスのボタンが外されてゆく。
ゆっくりと、胸元がはだけられていく。
「お母さ…」
呼びかけに答えず、晴子は優しく娘の鎖骨にくちづけた。
「ぁうっ」
「……観鈴は、オシオキ中に口答えするような悪い子だったんか?」
息が、肌をくすぐる。
「そん…な…」
「あかんなぁ。オシオキ、追加せなあかんやんか」
「え……ひゃうっ!?」
唇が、肌の上を滑るように這う。ふくらみの稜線の上にそれが至ったとき、
観鈴は耐え切れずに声を洩らした。
17 :
15-16:01/12/31 22:55 ID:Qa7yKewp
ちょっとだけ続けてみた。ソフトでは不満な人スマソ。
そして今度こそ放置。たぶん。
「真琴…前が見えませんよ?」
「うー」
真琴は名残惜しそうに唸って、気持ちだけ頭を沈み込ませた。
さほど私と体格差がある訳ではない。膝の上に座り込むには元々無理があるのだ。
(甘やかしすぎ…ですかね?)
真琴に対してというよりむしろ自分自身の意志の弱さに対して。軽く溜息をつく。
「あう? あわわわわーっ…」
私が身じろぎしたために滑り落ちていきそうになった真琴を抱きしめて、体を引き上げてやる。
「うー」
今度は満足げな唸り声をあげる真琴。その頭に顔を埋めてみる。
(あ…なんだか…草と太陽の薫りがする…)
「うにゅー…」
真琴の頭が、こくり、こくりと揺れ始める。
「眠ってもいいですよ?」
「だめ! カウントダウンまで起きてる!」
囁きかけたのは逆効果だったよう。ぱっちりと目を開けた真琴が、元気に宣言する。
思わずくすくすと笑うと、息がくすぐったかったのか、真琴は軽く身じろぎした。
19 :
18:01/12/31 23:07 ID:n44yPLGS
>>17 うあー、放置プレイですか(笑)。
まあ、こういう物語にはあまり続きがないのかもしれないけど。
こちらも続くのか続かないのかよくわからない…単発シチュかな?…を一つ
あげてみました。構想がまとまったら後で続きを書けるかもしれないけど。
書くとしたら「来年」ぐらいかなあ(笑)。
こちらはさらにソフト…というか甘口過ぎるかもですが。
>>17 あああ、あったかい時間万歳。
>>18 ほいほい、1時間後にうpね(笑) 楽しみにさせて頂こう。
21 :
20:01/12/31 23:18 ID:Qa7yKewp
22 :
18:01/12/31 23:27 ID:n44yPLGS
>>20 明けてすぐは無理かなあ。
…と構えるほど内容のあるものではないけど。
まあ、マターリと。
23 :
20:01/12/31 23:51 ID:Qa7yKewp
>>15-16 どきどき。どきどき。
え、これで終わり!?
( `□´)クワーッ!! (ちゃぶだいブン投げる)
>>18 にゃーっ、なんだかとっても健康的ですよ、お兄さん。
期待して待ってるですよ。
「ん…く、ふぅ…」
「いっちょまえに、ええ感度やな」
「そん…んんっ」
押しのけられた下着の下、ゆるやかな双丘の谷間に唇の跡を触れさせてゆく。
羽毛で撫でるようなタッチ。桜色のつぼみにギリギリまで近づいて、しかし絶
対にそれに触れようとしない。
晴子は巧みに観鈴を焦らし続ける。観鈴の体は昂ぶっていく。しかしその昂ぶ
りには行き場がない。
もぞり、と体を動かして、乳首を母親の唇にこすりつける。電撃のような感覚
が背筋を走りぬけた。
「なんや、ガマンできんのか?」
「え…あ…」
「あかんあかん、それやったらオシオキにならんやろ」
「そ…」
そんなぁ、という言葉も声にならないまま、また拷問の時間が再開される。
白い肌をほのかに染めて、苦しいまでに高まった鼓動を必死に押さえ込む。
「先っぽの尖ってるとこ、触りたいんやろ」
心の内を端的に言い切られる。
「ん…ち、ちが…」
「正直に言わんと、オシオキ追加」
「う、うん……さわりたい……」
「なら、ええで」
あっさりと言って、晴子は唇を観鈴の胸元から外した。
拍子抜けした表情の観鈴に向けて蟲惑的な目をしてみせると、上半身をずらし
て顔と顔とを向かい合わせる。
くちづけでもしようかという距離。赤い顔で戸惑う娘に向けて、母親は悪戯っ
子の目で囁く。
「触ってええで、先っぽの尖ってるとこ。
ただし、観鈴のやない。ウチの、や。上手に触るんやで」
27 :
25-26:02/01/01 03:21 ID:FA5HfV0r
なんかあのまま終了が不評っぽかったのでまた継続。
例によって続きは期待しないでね、と。
>>25-26 ううむ、細切れにして投入してくるとは……。
続きもお待ちしておりますので、
急がず騒がず
またりとお書き上げくださいませ〜。
「あ、ちょっと晴れ間が覗いてきましたかね?」
全般的には曇り空の今日だけど。ちょっと外を覗いてみたりしながら、なるべく静かにご馳走の支度を進める。真琴を起こさないように。
「うにゅ〜」
小さな呟きが聞こえてきたので慌てて部屋を覗き込んでみる。大丈夫、ただの寝言のようである。
(昨日は大奮闘でしたからね…。)
くすりと笑って思い返してみたりする。
「鳴った!」
12時を迎えた瞬間、真琴はぴょんと私の膝から飛び降りた。やけに神妙な顔をして、正座までして。こちらに向き直る。
「こ…今年もよろしくお願いします…あ! あけましておめでとうございます」
小さく縮こまって、がちがちに緊張して、まるで、先生の前に引きずり出された生徒のよう。頬が緩むのを必至に堪えて、こちらも静かにお辞儀を返す。
「明けましておめでとう御座います。こちらこそ、よろしくお願いします」
「うん!」
それで真琴なりの儀式は終わったらしい。一瞬にして笑顔に戻ると、元気良く立ち上がる。
「よし! 年越しそばを作ろう!」
「あら、そう言えば」
年は越えてしまったけれど。
「じゃあ、作りましょうか」
そう言って立ち上がろうとすると、ぱしっ、と手を掴まれて、引き留められた。
「…? お蕎麦を作るんですよね?」
こくこく。尋ね返すと真剣な顔をして頷く。
「…もしかして、真琴が?」
こくこく。
「一人で?」
こくこく。
「…」
「はいっ、さあ、座って座って♪」
肩に手を掛けられて、再び座らされてしまった。他に選択肢はないらしい。
「♪」
真琴用のエプロンはないので、私のエプロンをつけて。真琴は嬉しそうに台所へと行ってしまった。
かちっかちっ。
「あれ?」
かちっ、ぼひゅっ!
「わっ!」
「真琴、まことっ! 火を付けるのに失敗したら、一旦スイッチを戻して、ガスが散るのを待ってから! あっ、換気扇を付けないと!」
「うー…。わかってるっ!」
びしゃっ! 台所との間の扉を閉められてしまった。
「あああ…」
戸に爪を立てんばかりにしてかじりつき、耳をぴったり押し当てて様子を窺う。
ういーん…るるる…。換気扇の回る音が聞こえてきたのはいいけれど、音に紛れて小さく、「このっ!」だの「えーっ?」だの「わーっ!」だの、不吉な声が聞こえて来る。
(だ、大丈夫、大丈夫…。茹でるだけ、茹でるだけだから…)
聞いていても不安になるばかり。戸を引き開けたくなる自分を必至に押さえて、元の場所に戻って座る。
(真琴が怪我をしませんように…真琴が怪我をしませんように…)
「? どうかしたの」
手を合わせて一心不乱に祈っていると、突然、耳元で声が聞こえて驚いてしまった。慌てて目を開けて立ち上がる。ずいぶん長いような気がしていたけれど、実質、十分ちょっと程度だったらしい。
「ほらっ!」
自慢気に御盆を突き出す真琴。…が、その動作でバランスを崩してしまった。
「わーっ!?」
ぱしっ。右手で御盆を掴んで高く掲げると、左手で真琴の体をしっかりと抱き留める。
「…詰めが甘いですよ?」
「…うーっ…」
からかうように耳元に囁きかけると、悔しげな抗議の声が返って来る。
あ…。ふと、気づいた。抱きしめた真琴の体から、胸の鼓動が伝わってくる…。
「…」
「…」
「そ、それじゃ、頂きましょうか?」
「うん…」
ややあって、手を離したとき、そっと真琴の顔を覗き込みたいような気がしたけれど、でも、なんだか怖くて結局、できなかった。
だけど…秘かに思う。あのとき、真琴も私と同じ気持ちでいてくれたのだと嬉しいのにな。
「みしお〜早く早く〜!」
お昼も済んで、真琴は元気一杯。
実のところ、これから人混みの中に押し入っていくのはちょっと気乗りしない。真琴と二人だけで家でゆったりしていたい気もするけれど、でも、あの嬉しそうな顔を見ると、ほだされずにはいられない。
いや…もしかしたら、家に籠もりがちな私を引っぱり出してくれるのが真琴なのかもしれない。
ありがとう、真琴。
何よりも、貴女がここにいてくれることにありがとう。
今年もよろしくね。
33 :
18:02/01/01 14:19 ID:uKAeiWyI
というわけで、昨日の続き仕上げてみました。年明けなので穏やか目にほのぼのと。
しかし、冒頭の「昨日大奮闘だった真琴を思い返す」ってネタ振りは、我ながら、違う方を妄想してしまうそうな気が…。書いてみたい人はパラレルとかご自由にどうぞ。
>>27さんの方なんか、大いにそちらの雰囲気で盛り上がっていていいですね〜。
何はともあれ、皆さん、明けましておめでとうです。
えちぃものではなくマタ‐リしたものを求めている。
>>34 うん、そういう人も多いだろうから「シチュ依頼テンプレ要るんでないの」って
のを考えたわけよ。
組み合わせだけを書いたキボンヌでは、書くほうもマターリかえちぃかエログロ
かを決めかねるから。
【まいか×さいか(マターリ)】
とか、そんな風に書いたほうが分かりやすいかもなー、と。
まぁ、そこまで注文されちゃ書けないかもしれないけどさ。目安、目安。
>>29-32 まず、美汐の心配性ぶりに萌えてしまった。
で、Girl meets Girlな部分ですケド、
「あのとき、真琴も私と同じ気持ちでいてくれたのだと嬉しいのにな。」
…この一言だけで、十分満たされました。
>>35 その調子で番号が増えたら大変だから、仮ハンつけるのはどう?
俺も
>>18ですが、仮ハンつけてみました。
まあ、ジャンルによって変えたり気分によってつけなかったり
するかもしれないですが。
(今回のハンドルは…本来の好みジャンルのギャグ向きかなあ。
「あかり・女人千人斬り by はくまいひゃくごう」とか
書いてみたいかも…(笑))
>>36 ありがとうです。そのうち機会があれば、もう少し真琴の、
「いつまでも面倒見てもらっているだけじゃなくて助けてあげたい!」
という気持ちの方も書いてみたいですね。
>>34-35 マターリもありえちぃものもあり。それがいい。
テンプレートは注文者次第だけどあってもいいかも。
39 :
白癬:02/01/03 23:55 ID:FdR5JX2m
とりあえず、おこめ氏(勝手に省略&改造)の言に一理ありとして、仮コテハン。
まぁ話の流れからして俺がどの発言の主なのかは判ると思われ。
ちょいと理由在りでSS休業中。支援も出来るかいまいち不定。スマーソ。
いや、ちょいとマターリ書きに戻りたくはあるんだけどね。
>>39 どーもです。
しかし…余談だけど、そのハンドルでホンマにえ〜んかい!(笑)
いや、人のハンドルにちゃちゃいれてすまん。
むしろ、「お前がゆーな!」だよなあ…。
気になってきたので、誰か俺のハンドルが違和感ありすぎると
思ったら一応言ってみて下さい。
そのときは適当に考えなおすかも。
「でもひとつ忠告。この件には深入りしない方が良いわよ」な
繭×七瀬とかどうよ。
ガキ扱いしてた繭がぐっとオトナになって七瀬に知能犯的セクハラ。
ドキバクするもツインテール引っぱられると力が出ない。ごちそうさま。
全国に俺だけだろうか。こんな妙なモエしてるのは。
>>40さん
ハンドル別に問題ないと思うナリよ。気にせずゴー。
>>41 うーん、なんとなくわかる気がするけど、
それだけだと作品を知らない俺にはちょっとわかりにくい…。
まあ、俺なりのものでしかないと思うけどちょっと書いてみるか…
…って、軽く書くつもりだったのに、なんだか長くなったぞ(汗)。
他の人のもあれば読んでみたいな。
【あたしだけのみゅー】(1)
(繭×七瀬/百合/ギャグ/ほのぼの/ちょっとだけえっち?)
「あーもー、いい加減にしてよねっ!」
「みゅー…」
ついに怒鳴られた繭は不承不承七瀬のおさげから手を離した。しかし、その目が次第に潤んでいく…。
「こ、こら、泣くなーっ!」
わたわたと手を振って慌てる七瀬。
「…わかった、私も乙女だっ! 好きなだけ触りなさいっ!」
腹を決めたのか、あぐらを組んでどっかと座り込むと、ぐっと腕を組んで言い放つ。その瞬間ぱっと笑顔に戻った繭に少しは不信感を持ってはどうか。
「いやあ、惚れそうだぜ。お前、『漢』だな…」
からかうような声でそんなことを言い放つ浩平。
「そこ! ちゃちゃ入れるなっ!」
きっ! とそちらを振り返った七瀬は、きょとんと瞬きした。
「どしたの?」
【あたしだけのみゅー】(2)
「うごーっ…うごーっ…!」
弁慶の泣き所を押さえてのたうちまわる浩平は、涙に霞んだ目で犯人を探した。ひきつった笑顔を浮かべて硬直している瑞佳の視線の先に立っているのは…繭。
七瀬を独り占めするかのようにそっと後ろから抱きしめて、にこにこと無邪気な笑顔を浮かべている。どうやら、一切容赦のない一撃を浩平に食らわせたのは彼女らしい。しっかり七瀬の死角から。
「お…お…おい、繭…?」
怒りと戸惑いに顔を引きつらせ、震える指で繭を示そうとすると、彼女は突然、脅えた表情を浮かべて後ずさった。
「? よくわからないけど怖がってるじゃないの! なんでこの子を睨み付けるのよ!」
繭を庇うようにして浩平を睨み付ける七瀬。ぎゅっと抱きしめられた腕の中で、ほとんど昇天寸前の至福の微笑みを浮かべる繭。むろん、七瀬の死角に入ったことはまたもや計算済みである。
「いや…だって…」
唖然として弱々しい声で抗議をしようとした浩平は、こちらを振り返った繭の凄絶な笑顔に、「ひっ!」と掠れた声を上げて硬直した。
【あたしだけのみゅー】(3)
にこにこにこ。
『みゅーをいじめていいのはあたしだけだよ?』
にこにこにこ。
『武士の情けはかけてあげたけど、次は「急所」だよ?』
にこにこにこ…。
「…なんでもないです」
無言の圧力に圧倒され、小さな声でそう答えて白旗のようにひらひらと手を振る浩平…。
「なんなのよ…ねえ?」
振り返った瞬間、泣きそうな顔を浮かべて七瀬にしがみつく繭。
「ほらほら、怖がらなくていーんだってば」
優しく語りかけている間はよかったが、
「あいつも本当は悪い奴じゃないよ?」
浩平を弁護するような台詞を言ったとたん、浩平を見つめる繭の目に静かに嫉妬の炎が燃え上がり始める…。
「いや! 俺、悪い奴だから! それでいいからっ!」
うわずった声を上げる浩平。必至の形相でこくこくと頷く瑞佳。七瀬は、ただ、呆れた顔をして首を傾げた。
【あたしだけのみゅー】(4)
「ほんとに…好きなだけ触っていいの?」
おずおずと尋ねる繭。
「なに、今更遠慮してるのよー。その代わり、五分だけだよ?」
苦笑して頷く七瀬。
(しょうがないわね〜。本当、この子って年に比べて子供っぽいんだから…)
さわさわ…おずおずとお下げを触り始める繭。
七瀬は、その二人の姿を、やけに心配そうに見つめている浩平と瑞佳に気づいて微かに首を傾げた。しかも、なんだかいつもよりかなり距離をおいてのようである。
「…?」
次に、なんだか、妙な違和感を覚えた七瀬はまたもや首を傾げた。いつもの甘えてくいっと引っ張るような感じと微妙に違う。なんだか、優しく慈しむような…。
(あ…この子もちょっと大人になったのかな? いや、ほんとのとこ、引っ張られると痛いんだよねー。)
そう思いついて、ほっと、胸をなで下ろす。
しかし、次の瞬間、背筋をぞくりと寒気が走った。ぎょっとして振り返る。
(い、い、い、今この子、私の髪の毛にキスしてなかった?)
「どうしたの? ねえ、じっとしててよー」
そこに見えたのは子供っぽく唇を尖らせた繭の不満そうな顔。
「あ、ごめん、ごめん」
(気のせい気のせい…。)
だが、そう言い聞かせながら顔を戻した七瀬の後ろでは、うっとりした表情の繭が再びその髪の毛に口付けていた。
取り敢えずここまで書いた。
折角だからトーナメントに報告してくるかぁ。
ああ、書くためにいろいろ見て回ったら、
七瀬って、結構いいキャラだなあ。
しかし、当初の予定の佐祐理さんSSより長くなってしまいそう…。
他の人も佐祐理さんSS書いてくれないかなあ…。
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(1)
「はぇ〜、舞の王子さま決まりすぎです」
「……」
取り立てて表情は変えないが、やはり困惑しているのだろう、黙ったまま二、三度瞬きをしてみせる舞。
「素敵ですわ〜」
「あ〜それはやめとけ…。違う人になっちまうぞ?」
ふらふらとビデオカメラを構えかけた佐祐理の肩に、ぼんっ、と手をかけ、こめかみを揉みながら静かに制止する少年。
「あら〜魔王さん」
「! どーせ俺はっ! どーせ俺はっ…」
「ふぁいとっ! だよっ」
いじける祐一の肩をぽんぽんと叩いて励ます名雪。
「ふぁいと…でけんっ!」
「それじゃ、始めるよ〜」
「まじかるさゆりんVS暗黒魔王」
魔王ユーイチ「はっはっはっ、まじかるさゆりん、貴様はもう終わりだっ!」
さゆりん「しかたないですねーっ、えいっ!」
(ステッキを振ると煌めく光の粒子が流れていく。苦しむ魔王)
魔王ユーイチ「ぐぉーっ! おのれ…こうなったら…」
(魔王が呪文を唱えると、地面を割ってツルのようなものが何本も生えてくる。)
さゆりん「ふぇ? 捕まっちゃいました〜」
(ツルに捕まえられたさゆりん。もがくが逃げられない。)
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(2)
魔王ユーイチ「ふっふっふっ…これでこの国も俺のもの…」
さゆりん「あなたっ…まさか…!?」
魔王ユーイチ「そう…そのまさかよ…」
さゆりん「えっちなことをするつもりですねっ!」
魔王ユーイチ「…するかっ! …何がかなしゅうて、仮にも魔王が、んなスケールの小さい真似せにゃならんのだ…。(…って佐祐理さん、アドリブ入れすぎっ!)」
さゆりん「そうでしょうか〜? きっと今頃いろんな世界の魔王さんが、『うっ!』と呻いて胸を押さえてますよ〜(あははー)」
魔王ユーイチ「えーと…。…し、知るかっ!」
さゆりん「そうですか〜。疑ってしまってすみません…」
(ぺこり、と申し訳なそさうに頭を下げるさゆりん。)
魔王ユーイチ「あ、いえいえ、わかって頂けたなら結構です」
さゆりん「恐縮です〜」
魔王ユーイチ「……」
(ふと、考え込む。)
さゆりん「?」
(首を傾げる)
魔王ユーイチ「…すこしぐらいなら…いいかも…」
さゆりん「はら〜もしかして藪蛇でしたか〜?」
魔王ユーイチ「…こう…ちらり…と…」
(ゆっくりとさゆりんのスカートを持ち上げ始める)
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(3)
さゆりん「やだ〜やめて下さい〜!」
(手足をツルに押さえつけられたままもがく)
魔王ユーイチ「ほらほら暴れるともっと見えちゃうぞ〜♪」
さゆりん「ふぇ〜っのりのりです〜」
魔王ユーイチ「はっはっはっ…うおーっ!?」
(突如、闇を切り裂く一筋の光。魔王、倒れ込む。)
さゆりん「はらーっ!? きゃーっ!」
(いきなりツルから解放され、空中に投げ出されるさゆりん)
さゆりん「…え? あ…あなたは…」
(地面に衝突する瞬間、誰かに抱き留められる。見上げるすぐ近くに相手の顔。)
魔王ユーイチ「貴様…! 闇の王子! なぜ?」
闇の王子「…私は魔を討つ者だから」
魔王ユーイチ「…いや、だからなんで闇が魔を討つのかっちゅーとんねん」
闇の王子「…好きだから」
さゆりん「…ええっ!?」
(ぽーっと闇の王子の顔に見惚れていたさゆりん。わずかに頬を染める。)
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(4)
闇の王子「…光と闇の両方に包まれた…この世界が…」
さゆりん「…」
(気のせいか、少々気落ちした表情。)
闇の王子「…さあ、共に帰ろう…闇の中へ…」
(手袋を外し、魔王の体を静かに抱きしめる闇の王子。その触れたところから暗い火花が散り始める。)
魔王ユーイチ「うぉーっ苦しい! なんかこれはこれで幸せな気もするけど、基本的に苦しいーっ!」
(闇の王子に抱きしめられ、苦しみ始める魔王)
闇の王子「…くっ…!」
(同じく苦悶の表情を浮かべる闇の王子)
さゆりん「…ま…待ってっ!」
(しばらく呆然としていたが、必至になって王子に話しかける)
さゆりん「…どうして…どうしてあなたまで行かなくてはならないんですかーっ!」
【まじかるさゆりんVS暗黒魔王】(5)
闇の王子「……」
(見つめ返し、一時魔法を放すと、静かに傍らの木に手を触れる。
みるみる枯れ始める木。)
さゆりん「…!」
(声を失う。相手が直接自分に触れることのなかったことを思い出す。)
闇の王子「私は…私の好きな物を壊してしまうから…」
さゆりん「…だけど…だけど、光も闇も…両方好きだって、この世界が好きだっていったじゃないですかっ!」
(珍しく感情を顕わにするさゆりん。頬を涙が伝い始める)
闇の王子「…ああ」
(ふっとその口元がほころぶ)
闇の王子「…好きだから」
さゆりん「…だめーっ!」
(突然駆け寄って闇の王子に抱きつく。触れ合う唇と唇)
闇の王子「…!」
(驚いて身を見張る。突然、世界が光に包まれる)
さゆりん「…ほら…やっぱり大丈夫でした…」
(涙で潤んだ目でにっこりと王子を見上げる)
魔王ユーイチ「ばっ…ばかなっ! 愛の力が奇蹟を起こしたのかっ!
これが…これがあの伝説の本当の意味だったのかっ…うわーっ!
…って俺タイトルにまでなっといてついには解説役かよーっ!」
(光に包まれて滅びていく魔王)
…間にあわん!
誤植は脳内補正してくれっ!
七瀬ともども、残りは後ほどっ!
54 :
白癬:02/01/05 18:29 ID:+e4J6AcQ
おこめ殿(相変わらずの激略継続CHU)、お疲れ様…
いや、助力はしたかったんだが、時間が無くてな。
三回戦では是非佐祐理さんのSSを…
…書けるかなぁ…いやまぁ、期待はせんといて…
55 :
名無しさんだよもん:02/01/05 23:01 ID:V4+Jd39I
めんてあげ
>>43-46 ここで筆を置いたことが、却って効果を産んだかも。
ああ、でも暗黒繭が七瀬の身体を嘗め回す様も見てみたいような…。
>>48-52 初っぱなのCCさくらネタにゲヒゲヒ笑ってしまいました。アホや…アホすぎる。
「好きだから」でピクッと反応する佐祐理に、そしてチュー! フフ、良いですな。
ユリスキー粒子濃度が高くて、じつに良い。
魔王も奇策…イヤ気さくで面白い。「って俺タイトルにまでなっといてついには
解説役かよーっ!」という叫びがgood!
祐一「舞、佐祐理さん」
祐一「二人は、お互いのことをどんな風に思ってるの?」
佐祐理「あはは〜っ、佐祐理はですねぇ……」
佐祐理「舞は、手のかかる妹、かな」
舞「……妹?」
佐祐理「うんうん、目に入れても痛くないぐらいかわいいの」
祐一「確かに、佐祐理さんはいつも舞の面倒見てるイメージだなぁ」
舞「む〜」
祐一「ふてくされるなって」
祐一「舞は、佐祐理さんのことをどんなふうに思ってるんだ?」
舞「……」
舞「私が子猫で、佐祐理が犬さん」
二人「……?」
舞「いつも、佐祐理を困らせてるから」
…………
祐一「あ、ああ、犬のお巡りさんなわけか」
佐祐理「ふふ、舞は可愛い子猫ちゃんなんだね〜」
舞「……(照れ)」
祐一「佐祐理さんは、なんか……」
祐一「犬っていうより、おおかみ」
佐祐理「あはは〜っ、そんなこと言われると照れてしまいますよ〜♪」
祐一(いや、照れる場面じゃないと思う)
あんまり百合っぽくないなぁ……
マリみて読んで出直してきます(笑
59 :
名無しさんだよもん:02/01/10 17:20 ID:5ClvZnT5
遅れましたが…
>>43-46の繭×七瀬SS完結させました。
何とか繭戦に間に合った…。
まずは書き込みます。
(
>>43-46の続き)
<あたしだけのみゅー>(5)
(そろそろ二分くらいは経ったかな…。後三分我慢すればいいか…。)
少々退屈してそんなことを考えていた七瀬は、突然ぴくりと体を振るわせた。
「どうしたの?」
耳元で突然聞こえた明るい声にぎょっとする。
「あ、ううん、なんでもないよ」
(あ、なんだ、もたれかかってきて、偶然触れただけだったのか…。)
ほっとして体の力を抜く。が、しかし、直後に。
「ふにゃぁーあ!」
今度こそ。気のせいなはずはなかった。
「ね、ね、ねぇ、あんた今違うところ触らなかった?」
<あたしだけのみゅー>(6)
「え?」
あくまで不思議そうな顔で。首を傾げて聞き返す繭。
「違うところって、どこ?」
返事を返そうとして、言い淀む。ぱくぱくと二、三度、口を開こうと試みた後、ようやく出たのは蚊の鳴くような小さな声。すでに耳まで真っ赤である。
「そ…そ…そ…そのぅ…えと…胸…とか…」
「え? 聞こえないよぉ?」
かなりのレベルのわざとらしさが感じられるようになった繭の声。
「胸! …とか…」
「とかって、他にも? どこなの?」
「それは…その…えと…」
一瞬の恥じらいが命取りだった。
「ここ?」
すっ、と繭の手がスカートの中に差し込まれた。
<あたしだけのみゅー>(7)
「ひゃうっ!」
背筋をびくっと弓なりに反らして悲鳴を上げる七瀬。
「や、やめなさいよっ…あうっ!」
必至で繭の手を引き離そうとするが、手に力が入らない。その様子を見て、にこっ、と笑う繭。
「やめなさいって…嫌なの? 嫌だったら逃げてもいいよ?」
そして、繭は一気に総攻撃に移った。
「あ、あうっ、ああっ、ひぁああっ?」
必至でその場から逃げ出そうともがくが、体中の力が抜けてしまって逃げられない。
「や、やだやだ、やだーっ、やだーっ!」
じたばたと手足を振って逃れようとするが、その体はしっかりと繭の両手の中に絡め取られてしまっている。
「えへへ、あたしみゅーのことだーい好き! …みゅーは?」
頬を頬にすり寄せるようにして囁きかける繭。耳元に熱い吐息を吹きかけてみたり、そっと、耳たぶを甘噛みしてみせたりと忙しい。むろん、その間も両手の動きは休まることをしらない。
「す…好きだってばぁ、あうっ、だから、もうやめて、あーっ!」
「わーい!」
なだめのつもりの言葉は、相手の愛撫を勢いづかせただけだった。
「やーっ、もう、やーっ、あぁーんっ!」
<あたしだけのみゅー>(8)
かなりの距離をおいてその様子を見つめ続ける、浩平と瑞佳。二人とも、かくんと顎が降りており、そろって青ざめた表情のまま硬直ししている。
「ね…ねえ…」
「お…おう…?」
「止めた…方がいいんじゃ…ない?」
「…」
「…」
「で…でも…七瀬も…なんとなく…念願の…乙女っぽい感じになっちゃってるし…」
「で…でも…あのままだと…『乙女』じゃなくなっちゃったりして…」
「…」
「…」
「やーっ、もう、だめぇーっ、も、もう許してよぉ〜」
目を潤ませて喘ぎながら艶っぽい悲鳴をあげる七瀬。
「だ〜め♪」
あっさりそう言ってのけた繭の笑顔は。悪戯っぽくて、意地悪で、そして、とっても幸せそうな笑顔だった。
<おわり>
やれやれ…なんとかまとめられてほっと一息。
遅くなったけど、軽くレスなど。
>>56 前半だけでも評価してもらえたようで嬉しい。
嘗め回すまでは行かなかったけど前半よりはもちっと先まで…。
佐祐理×舞さん編も近いうちにけりをつけたい…。
こちらは、後、エピローグ程度。
>>54 三回戦、頑張って下さい。
>>58 マリって「マリアさまが見てる」のこと?
読んだことはないけど、甘々なのかなあ? それともシリアスだろうか…。
>>57みたいに甘々なのも悪くない気がする。
微妙に良スレメンテナンス
68 :
名無しさんだよもん:02/01/15 22:08 ID:plnPlYTC
梓先輩…先輩は絶対にあたしのお嫁さんになって貰います…
かおり
69 :
777:02/01/15 22:10 ID:bu8r7LkB
俺は千鶴さんと香里・・・。
会社違いすまん
そういえば、13日のオガタリーナ戦で結構濃いのが貼られてたね
漏れは断固として初音×楓(攻受逆転不可)を主張する
この訴えはそれなりに繰り返される可能性がないではない
エロはー? ねぇ、エロはー?
「うにゅ〜…こ、ここは?」
「名雪、ようやくお目覚めのようね?」
「香里、ここはいったい何処なの?」
「ここはあたしの家の地下室よ」
「な、なんで私が香里の家の地下室に居るの?」
「勿論、あたしが名雪を誘拐してきたからよ」
「ゆ、誘拐って…か、香里…じょ、冗談だよね?」
「残念でした。あたしは本気よ。名雪」
「香里、どうして?」
「あたしが名雪を奴隷にしたかったからよ?」
「ど、奴隷って香里が何を言ってるかわたし…わからないよ……」
「ふふ…気にしなくてもあたしがゆっくりと教えていってあげるわ」
場所をお借りします。(礼
>73
つ、続きは……?
(;´Д`)ハァハァ
>75
某水瀬家スレでアイデア募集中です。(謎
む。何気に良スレ。
しかし
>>26の続きはまだなのか?
佐祐理「い〜い?」
佐祐理「佐祐理が……」
佐祐理「……って言ったら、舞は『なんでやねん』って言うんだよ?」
舞「……うん」
佐祐理「祐一さ〜ん、ちょっと聞いてください」
祐一「ん、なんだ?」
佐祐理「今朝、佐祐理のお母様が『いつまでたっても景気が良くならないわね』って言ったんです」
佐祐理「だから、佐祐理も言ったんです」
佐祐理「『それなら、ケーキ屋さんにお願いすればいいんだよ〜』って」
舞「な、なん……」
舞「……(真っ赤」
佐祐理「あはは〜っ、舞ったらかわいいんだからぁ(抱き抱き」
祐一「た、楽しそうだね……(汗」
>66
その通りです〜
甘甘だし、シリアスな話もありますよ♪
>72
えっちなのはいけないとおもいます(笑
メソテしておきます
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