葉鍵板最萌トーナメント!!2回戦 Round80!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
186名無しさんだよもん
名雪支援SSです。


 夜中にふと目が覚めた。
「寒い……くない」
 いつもはもっと寒いのに、今夜は布団の中があったかい。
「くー」
「うわっ!?」
 なぜか俺の隣に名雪が寝ていた。
(なんで名雪が俺のベッドに?)
 とか自問してみるが、おおかた寝惚けて俺の寝床にもぐりり込んだのだろう。
 名雪ならば大いにあり得る。何せ寝たまま食事をして学校へ行く奴だからな。
「くー」
 名雪は俺の苦悩(?)もつゆしらず眠りこけている。幸せそうな寝顔だった。
「ゆう……いち……」
「起きて……るのか?」
「くー」
 単なる寝言だった。
「それにしても……可愛いな」
 いや、可愛いだけじゃない。綺麗でもあるんだ。
(可愛くて綺麗か……なんて反則な奴なんだ、お前は)
 昨日誕生日を迎えた少女の顔をまじまじと見つめる。
 つい数時間前までこいつの誕生パーティで盛り上がっていたし、
さらにその数時間前までは商店街でデートしていた。
187名無しさんだよもん:01/12/24 02:42 ID:sqeJjj94
>>186の続きです。


 俺の顔にも思わず笑みが漏れる。
(楽しかったな……)
 昨日の出来事を思い出していると、名雪が突然大胆なことを言った。
「祐一……好き……だよ……」
 思わず心臓が高鳴る。
「名雪……」
 顔をうんと近づける。名雪の寝息が俺の顔にかかるくらいに。
 だがその時、名雪が突然俺の首に両腕を回してきた。
「お、おい……むぐっ!」
 不意に俺の口が名雪の口に塞がれた。
「ふぁ、ふぁひゅひはなひぇ(な、名雪放せ)」
 唇を押しつけられているので声にならない。そして、名雪の甘い吐息が俺の口内にも流れてくる。
 そのうち、俺も無理に放そうとは思わなくなった。
(このまま寝てしまうのもいいかな……ちょっと息が苦しいけど)
 という訳で、おやすみ。名雪。
 明日はクリスマスプレゼント買いに行こうな……。

 翌日、昼前に目が覚めた時も、俺たちはまだキスをしたままだった。