>>186の続きです。
俺の顔にも思わず笑みが漏れる。
(楽しかったな……)
昨日の出来事を思い出していると、名雪が突然大胆なことを言った。
「祐一……好き……だよ……」
思わず心臓が高鳴る。
「名雪……」
顔をうんと近づける。名雪の寝息が俺の顔にかかるくらいに。
だがその時、名雪が突然俺の首に両腕を回してきた。
「お、おい……むぐっ!」
不意に俺の口が名雪の口に塞がれた。
「ふぁ、ふぁひゅひはなひぇ(な、名雪放せ)」
唇を押しつけられているので声にならない。そして、名雪の甘い吐息が俺の口内にも流れてくる。
そのうち、俺も無理に放そうとは思わなくなった。
(このまま寝てしまうのもいいかな……ちょっと息が苦しいけど)
という訳で、おやすみ。名雪。
明日はクリスマスプレゼント買いに行こうな……。
翌日、昼前に目が覚めた時も、俺たちはまだキスをしたままだった。