葉鍵板最萌トーナメント!!2回戦 Round77!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
684名無しさんだよもん
勝負はいつだって、緊張する。どきどきと心臓が早鐘を打って、身体中の血液がぐるぐるまわっているのが分かる。
レースの前はいつもそうだった。
だけど今日は、違う。もっと重くて、もっと負けられない、そんな気持ち。

「郁未さん、がんばってくださいね! もう、徹夜で応援しちゃいますから!」
「ま、やれるだけやんなさいよ? 別に勝っても負けてもどーだっていいけどね」
「わたしは見守ることしかできませんけれど。…あなたに、祝福がありますように」
「妹の顔、立ててやってよね」

声。声。仲間たちの声。由依。晴香。葉子さん。友里さん。
それにせいいっぱいの笑顔で応えながら、わたしは会場への長い道を歩く。
685名無しさんだよもん:01/12/22 00:04 ID:sfX2AbS1
したぼくの一人として<<ちゃんさま>>に一票だぁ!
ふみゅ〜んも当然萌えだがむっきーも萌え
686名無しさんだよもん:01/12/22 00:04 ID:QpKl9aRs

「……郁未。いっしょに、がんばろうね」

にこりと微笑んでくれるお母さんが、とても心強い。
だけど今日はわたしだけで戦う勝負だ。わたしの心をためされる試合だ。
頷いて、勇気づけに唇を噛んで、そして扉に手を開ける。

「わたし、ひとりでもがんばる。強い子になるから」
「……ひとりなんかじゃ、ないのよ」

扉を開ける。わあああああ、という凄まじいまでの歓声。数えきれない人。
いつも見てくれている人。わたしの力になってくれる人。

「………うん、がんばる!」

勇気が出た。心から笑えた。―――ありがとう、お母さん、みんな。

「行ってきます!」

月のもとに生まれし少女、不可視の力は伊達じゃない!
<<天沢郁未>>入場!