葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round68!!

「なぁなぁ和樹」
「何？」
「あんな、うちらつきあいはじめてどれくらいになる？」
「う〜ん、もう半年位かな？」
「そうか、もうそんなんなんねんなぁ。」
「由宇も遠距離わざわざ来てくれるのちょっと申し訳ないな。」
「いや、かめへんって。ウチの だ・ん・な・さ・ま になるんやから、こんなん経費で落しとるわ」
「け、経費。。。」
「そや、就職勧誘活動経費や。」
「やっぱり、俺、猪乃坊の若旦那にならなきゃいけないのか？」
「あたりまえやん。あんたしかウチの旅館をしきれへん。漫画だけやないで、ウチの目はまちごうてへん」
「だけど、俺、大学生はいったばかりじゃん」
「うわぁぁぁ」
「どうしたの？由宇」
「そ、その、『じゃん』つーのやめてーや。虫酸が走る。。。前からゆうとるやろ」
「あ、そうだった、ごめんごめん」
「チャンと関西弁勉強しとるか？こないだこうたったやろ、講談社学術文庫の『大阪ことば辞典』」
「あ、ああ、たまに見てるよ」
「あかん、あんたそんなんで、関西で通用するとおもとるんか！」
「あ、あ、ああわかった。できるだけ関西弁でしゃべるようにするわ。」
「一寸イントネーションがちゃうねんけどな、ま、少しは努力しとるみたいやから、許したろ。それからＭＢＳとかＡＢＣとかちゃんと聞いて、リスニング勉強しとるんやろな」
「俺の家入らないんだ、、、じゃなかった、、、とちごた、、、はいらへんねん」
「そうかぁ、しゃーないな、ほなこれから、毎日電話でプライベートレッスンや。」
「今でもそうじゃん。。。やなかった、そうやん」

「そう言われて見ればそうやな。。。ところで和樹、自分どんなラジオ持っとるんや？」
「単なるラジカセ」
「アホンダラーそんなんで大阪からやって来る弱い電波拾えるかい！。
　ちゃんとワイドバンドの微弱電波でも拾えるラジオ買わんかい！」
「でも、あれ高いじゃん、、、た、高いやん」
「買うたろ。」
「へ？」
「買うたろいうてんねん。これも経費や、社員教育経費で落すから気にせんでええ。さっそく秋葉原へれっつらごーや！」

<<猪名川由宇>>・・いないこでは、このセリフが忘れられん
（こみぱクイズで間違えると）「東京湾に沈めたろか！」
関西圏に住んでると関西弁のありがたみが分からんでしょう？うらやますぃ。
ケーブル

数ヶ月後

「なぁなぁ和樹」
「なんや、由宇どないしたん？」
「最近めきめきと上達してきたやんか、何でそんなうまなったんや？」
「実はな、大学の同級生に大阪から出てきとる奴がおってな、もともとあんまり学校
　行ってへんかったから知らんかってんけど、ある日、たまたま行ったと気に会うてな
　関西弁教えてくれ言うて頼んだんや。」
「そうか、あんた偉いわ。ほなテストや。『ちゃうちゃうちゃう？』『ちゃう、ちゃうちゃうちゃう』『ちゃうちゃうちゃうんちゃう』『ちゃう、ちゃうちゃう』これ言うてみい。」
「『ちゃうちゃうちゃう？』『ちゃう、ちゃうちゃうちゃう』『ちゃうちゃうちゃうんちゃう』『ちゃう、ちゃうちゃう』」
「あかん、イントネーションと区切りがおかしい、ちゃんと意味分かっとるんか？ほなもういっぺん」
「『ちゃうちゃうちゃう？』『ちゃう、ちゃうちゃうちゃう』『ちゃうちゃうちゃうんちゃう』『ちゃう、ちゃうちゃう』」
「まだあかん！もっぺんや」
「『ちゃうちゃうちゃう？』『ちゃう、ちゃうちゃうちゃう』『ちゃうちゃうちゃうんちゃう』『ちゃう、ちゃうちゃう』」
「ええい、はじめの『ちゃうちゃうちゃう？』と２番目の『ちゃうちゃうちゃう』は疑問と否定でちゃうんやで。もっぺんや」
「『ちゃうちゃうちゃう？』『ちゃう、ちゃうちゃうちゃう』『ちゃうちゃうちゃうんちゃう』『ちゃう、ちゃうちゃう』」
　　　　　　　　　　　　(中略)
「もう50回や、勘弁して」
「しゃーないな来週までちゃんと復習しとくんやで、でないと、、、分かっとるやろな」
「はい、身にしみてよう分かっとります」
「よっしゃ、ほなまた来週なぁ」