葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round66!!
905 :
名無しさんだよもん:
ファントム・ペイン――――幻肢痛。
例えば、足を無くした人があるはずのない膝の裏に激痛を感じる。
例えば、腕を無くした人があるはずのない痒みを訴える。
私も、ずっと『それ』に似たような感覚に苦しみ続けてきた。
今でも忘れない。
妹が虚ろな眼差しで、私の手首から吹き出た血を見つめている風景を。
熱い。痛い。怖い。嫌。
だから私は、あの子を捨てた。知らない。いらない。
毎夜悩まされる傷の痛み。何度もリフレインされる思い出。悪夢。
やったー凸モナーできたよー
冂
[ ´∀`] <そんなこと言われても…
( )
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(__)_)
>>890 サンクー。すげーシチュだな…凸とはえれぇ違いだ(w
画像うpキボンヌ
908 :
名無しさんだよもん:01/12/14 00:04 ID:/19jSznU
けれど――――あの子は、由依は。
「お姉ちゃんっ」
今は、私の隣で微笑んでいる。
「頑張ろうね? 一生懸命、応援するから。
郁未さんや晴香さん、葉子さんもきっと来てくれるよ」
わたしの分もいっぱい頑張ってね。
そう健気にも言ってくれる由依が愛おしくて、ありがとうと言って頭を撫でた。
恥ずかしそうにえへへ、と笑う由依。
「さ、時間だよ――――!」
そう、これはありえたかもしれない未来の、可能性の一つ。
それがたとえ一夜の夢でも、わたしは今夜はずっと由依と一緒だ。
本当は私はもう彼岸の住人。由依とこうして話せることなんてない。
けれど離れない。離さない。たったひとりの大切な妹だから。家族だから。
――――大好きよ、由依。
「麻枝・久弥の処女作、MOON.より……<<名倉友里>>、入場!」