葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round62!!
741 :
名無しさんだよもん:
「おい、みちる。もう遅いぞ。何やってんだ?」
「んに? 流れ星探してるんだよ」
「流れ星? そんなもの見つけてどうするんだ」
「わかってないなー、国崎往人は。流れ星といったら願い事をするのに決まってるよ」
「ほう、そういうものなのか。……で、何を願うんだ?」
「にゃはは、国崎往人なんかには教えないよーだ」
「まあそう言うと思ったが。ところで遠野がティーバッグ持ってきてたから紅茶を煎れたぞ。お前も飲むか?」
「にょわ〜、ちょうだい。って最初から二杯持ってるじゃないか」
「まあな。それ、熱いから気をつけろよ」
「ん、ありがと」
・・・
ズズ・・・
「ふぅ、甘くて美味しいねぇ」
「そっちは砂糖をたっぷり入れて子供の味にしてあるからな」
「そっちはどうなんだー」
「お、おい。危ない」
・・・
ごくっ
「そっちのも同じじゃないか。国崎往人も子供の味覚なんだねー、にゃはは」
「・・・夜は一日の疲れが溜まるから甘いものがうまいんだ」
「おぉ、うまくごまかしたねー」
「ぐ・・・くそ」
・・・
・・・
うわああああ!!!ら〜YOUスレがああ!!
743 :
名無しさんだよもん:01/12/10 06:22 ID:sh3rW2vn
「流れ星、見つからないね」
「そうだな。星は良く見えるんだがな。」
「んにゅ〜」
「なんだ? そんなに大事な願い事があるのか?」
「うん・・・」
「遠野についてのことか?」
「ううん。みちるについての願い事。半分はね」
「そっか。・・・じゃあ俺の知ってるまじないでも教えてやろうか?」
「国崎往人、知ってるの? じゃあ教えて」
「ああ。まず空を見上げて自分の星を決めるんだ。気に入ったの、どれでもいいからな」
「えーと、うん決めたよ」
「そうしたらそのまま目を閉じて、呼吸を落ち着けて星に願い事をするんだ。ゆっくり落ち着いてな」
「うん、わかった。・・・ふぅ」
・・・
・・・
チュッ☆
「にょわっ!? く、国崎往人、なななな、なにすんだーっ」
「だ、だめだったか? それなりにロマンチックな演出にしてみたんだが・・・」
「んに・・・だ、だめじゃない。・・・嬉しかった」
「そうか、良かった」
「国崎往人・・・みちるがどう想ってたか知ってた?」
「んー、まあな。腐っても芸人だ、人を見る目がなかったらとてもやっていけないぞ」
「にょわ〜、そうなんだ」
「それにお前は隠し事がうまくないしな」
「んにゅ〜、美凪が特別鋭いのかと思ってたのに」
・・・
・・・
744 :
名無しさんだよもん:01/12/10 06:23 ID:sh3rW2vn
「ちょっと冷えてきたな。そろそろ中に入るか」
「こうしてると暖かいよ」
「俺は心が暖かくても身体は冷える。風邪ひいちまう」
「んにゅ、国崎往人、なにげに照れること言うね」
「やかましい」
「えっちなこととか考えてたりして」
「ぶっ・・・マセガキが」
「にょわっ、否定してない!?」
「お前次第だな」
「んにゅ〜」
・・・
・・・
(おしまい)