葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round61!!

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115篠塚弥生@入場
<続>
「ほら、由綺、これ」
「あっ、そうだ、忘れてた。弥生さんにプレゼントがあるの」
「…えっ、私に…ですか?」
「うん!開けてみて♪」
由綺は、大きな包みを弥生さんに渡す。
「…さて、何でしょうか…」
…ガサガサ、ガサガサ……ガサッ…
「……千羽鶴、ですね…」
弥生さんの笑顔が固まった。
「…うんっ!弥生さんの健闘を祈って、私と冬弥君で作ったの」
「………」
「…あはは、私も冬弥君も折り紙が下手だから…でも…一生懸命作ったの」
俺は、黙って頷いた。
「………」
「…私はもう、試合に負けちゃったから。…で、でも」
…自嘲ぎみに由綺が笑った。
「………」
「…でも、弥生さんには…」
…由綺は、下唇を噛み後の言葉が繋がらない…。
…………。
「……ありがとう…ございます」

…弥生さんは笑顔を取り戻し…
弥生さんから一滴の宝石が流れ落ちた…
<続>
116篠塚弥生@入場:01/12/08 23:59 ID:DfmBPTXt
<続>
「…では藤井さん、由綺さんをお願いします」
俺は大きく頷き
「はい!健闘を祈ります!」

「…では、いきます」
手には、俺と由綺の作った千羽鶴を…
心には、由綺と培った信頼を…

…そして彼女は会場に姿を消していった…

篠塚弥生入場!