葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round59!!
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貯金などなきに等しく、自転車操業に近い店の経営では
仮に店の金に手をつけたら、明日から路頭に迷いかねない
「(そんな事、親父が許すわけねぇし。)」
その前に健太郎の愛する人も許すまい
「俺のプライドもな。」
つい口に出して言ってしまう。健太郎は一人言を言うなど
久しぶりだな、と思いだす。以前やむなく居候させた大飯食い女
彼女が一時記憶からなくなって数日・・・
「そっか・・・。もういなくなって、そんなになるのか。」
形として残っているものは、何もなかった。ただ結花と自分の
記憶だけが彼女達が二人の前にいた事を証明していた。
「どうせ、あいつの事だ。すぐ結花と喧嘩して出ていかれる
に決まってるとか、いうんだろうな。」
肉親以外、正確には結花の両親以外に、最初に報告したい
相手・・・結花も健太郎も認める恋のキューピット
「天使・・・ねぇ。あいつがねぇ。」
最初そんな事を抱いていたはずなのを、都合よく忘れている
健太郎であった