葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round53!!

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357美汐入場
草原だけが広がっているものみの丘。
一陣の風が吹き抜けていった。

「そろそろ出番だぞ」
祐一はそっと声をかけた。
「はい」
美汐は短いが強い決意を感じさせる返事をした。
「大丈夫か?」
祐一の言葉に一瞬美汐はうつむいたが、すぐに顔を上げた。
「あの子たちのためにも負けるわけにはいきません」
美汐の瞳には、あの子の姿がはっきりと焼き付いていた。

悲しい過去を胸に秘めつつ、前を向いて生きる少女。
天野美汐選手、入場です。