奇跡はきっと起こるよっ!月宮あゆスレッドパートV

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エロシーンは苦手なんで、本編に近いものになってしまったが、こんな感じならどうかな?


「俺はリビングで寝るから、ここのベッド使ってもいいぞ」
「だって、ベッドとっちゃって、祐一君に悪いよ。」
「何だったら、俺もここで寝ようか?」
少しの沈黙・・。
そして、顔を赤らめたあゆが口を開く。
「・・・やっぱり、嫌だよ」
結局、俺がリビングのソファで寝ることになった。
「ああ、パジャマ、俺の使っていいからな。」
「ううん、いいよ。このまま寝るから。」
「じゃぁ、また明日な」
そう言って、立ち上がろうとする俺の服の裾がつかまれた。
「祐一君。やっぱりここにいて。
 一人は不安なんだよ。」
俺は不意を突かれ、バランスを崩しあゆの方へ倒れ込む。
俺があゆのほうに倒れ込んだものだから、ちょうど押し倒すような格好で、あゆの顔が眼前にあった。
あゆは真っ赤な顔をしながらも、俺の服の裾をしっかり握っていた。
ちなみに、俺の右手はちょうどあゆの胸の上にあった。
しかも、ベッドの上に折り重なる二人。
俺はその状況に身動きができなかった。
36:01/11/30 03:56 ID:D0xWTtfa
その緊迫した状況を先に打ち破ったのはあゆだった。

「祐一君・・・。あの・・、触ってるよ・・・。」

戸惑いながら、どうしていいのかわからずに、俺の顔を見上げる。
俺が覆い被さっているから、あゆは起きることも、抜け出ることもかなわない。

「ああ、ごめんな。重かったか?」

俺が体を起こすと、あゆも起き上がり、隣にぴったりと寄り添う。

「ううん、ただびっくりしただけ。」

「・・・あゆ」

「・・・?」

俺の方に振り向いたあゆの唇に、そっと自分の唇を重ねる。
そして、俺はあゆの体に、手をまわし抱きしめる。

「・・・うぐぅ」

あゆは真っ赤な顔で俺を見つめる。
37:01/11/30 03:57 ID:D0xWTtfa
拒絶されれば、それでもいいとおもった。
だけど、今はあゆの温もりを感じていたかった。
好きな人。
好きだった人。
あの冬の日から、ずっと・・・。
だから、その温もりを感じていたかった・・・。

あゆの顔が間近にある。
あゆの体温がセーターの生地を通して、伝わってくる。

「苦しいよ・・・。祐一君。」

抱きしめる力を弱める。
あゆの体のやわらかさ。弾力が伝わってくる。

「・・・嫌か?」

俺の言葉の真意を図りかねたのか、しばらくの沈黙。
そして、何かを決心したように、俺の顔を見上げる。

「祐一君。本当にボクでいいの?」

「俺はあゆがいい。」
38:01/11/30 03:57 ID:D0xWTtfa
「でも、ボク、小さいし、胸だって、たぶん、名雪さんよりないし・・・
 料理も秋子さんや名雪さんみたいにうまくできないし。
 足だって名雪さんみたいに早くないし・・・。」

名雪に相当、コンプレックスがあるのだろう。
比較対象に名雪の名前ばかりあがってくる。

「名雪のことはいい。今はあゆのことだけを考えていたい。」

「でも、恐がりだし・・。
 ちっちゃいし・・。
 えっと、えっと・・・」

言葉につまりながら、なにかをつぶやきつづける。
そんな少女の口を、唇でふさぐ。
そして、ぎゅっと抱きしめる。
おまえが、あゆがいいんだということを態度で示すように。

「うぐぅ・・・。苦しいよ。」

あゆは、顔をがばっと離し、はぁはぁと息をつく。

「おまえ、まさかキスの間ずっと息をとめてたのか!?」

いまいち、ムードが出ないが、それは望み過ぎというものだろう。
39:01/11/30 03:58 ID:D0xWTtfa
俺はあゆの体を、そっとベッドに横たえようとする。
だが、あゆはシーツに手をついて、必死で抵抗する。

「だめだよ。まだ、祐一君の言葉、聞いてないもん。」

「俺はあゆのこと、好きだから。」

「そんなこと言って、後悔しても知らないよ・・・。」

「俺は後悔しない。」

しばらくの沈黙。そしてあゆは、意を決したように口を開く。

「だったらボクも後悔はしないよ・・・」

シーツに突っ張ったあゆの手の力が抜ける。
俺は、壊れ物でも扱うように、あゆの体をそっとベッドに横たえた。
しばらく、抱き合ったままキスを続ける。
そして、大好きな人の全身を愛撫する。

その時、ふと、戸口のほうが気になった。
カチャリと言う音とともに突然開かれるドア。抱き合ったまま身を硬くする二人。
そして、部屋に響く声。
「だめですわ、祐一さん。
 順番が違いますわ。」

なんてことは、あるはずもなかった。でも、念のため俺はあゆに声をかけて、戸口にあゆみより、
鍵を閉めておいた。
40:01/11/30 03:59 ID:D0xWTtfa
ベッドに戻ると、あゆが、おずおずと俺の体を抱きしめてくる。
そんないじらしいところも、とてもかわいいとおもった。
そして、好きな人の肌を、あゆの肌を直に感じたいと思った。
キュロットスカートのボタンに手をかける。

「ど・・どうするの?」

戸惑いに震える声。

「もちろん、脱がす。」

「だ・・だめだよ、祐一君。」

俺はそのまま、ボタンをはずし、ファスナーを下げる。
そして、心なし、足を持ち上げながら、すこしずつ、キュロットを引き抜く。
それとともに、飾り気のない、ピンク色の下着があらわになる。

「うぐぅ」

ほとんど抵抗はなかった。
だが、横たわる小柄な少女の顔は上気して真っ赤になっていた。
41:01/11/30 03:59 ID:D0xWTtfa
そして、下着に手をかけようとすると、さすがに抵抗があるのか、俺の両手をがしっとつかんで離さない。

「ふ・・・服くらい、一人で脱げるもん・・・。」

俺の方を見ることなく、つぶやいて、そして、意を決したように、足をかがめて下着を、続いてセーターを脱ぎはじめた。
ずっと好きだった人の体が、あゆの小柄な胸が、そして隠された部分が少しずつ、少しずつあらわになる。
それは、なんとも甘美で蠱惑的な光景だった。
そして、俺もここまでしてくれる、あゆの決意に応えなければならない。
できるだけ、やさしく、やさしく抱こうと思った。
だけど、さすがに、いくら決意していても、羞恥が勝るようで、体をくの字に折り曲げ、胸をかばうように体の前で両手をきつく握る。
呼応するように、俺もあゆとおなじ、一糸纏わぬ姿になる。
再び、あゆの体を横たえ、俺も体を重ねる。
今は、あゆの温もりが直に伝わってくる。

「えっと・・・。ボクの体、変じゃないよね。」

真っ赤な顔をして、俺の顔を見上げ、不安げにつぶやく。

「あゆ・・・」

俺は、あゆの頭をそっと撫でた。

「あゆ、きれいだよ。」

本当にきれいだと思った。
上気してほんのりピンク色になった肌も。
小柄な胸のふくらみも。
なめらかな肌も。
あゆの体のやわらかな線も。
42:01/11/30 04:00 ID:D0xWTtfa
そして、あゆのからだを確かめるように、できるだけ優しく撫でた。
あゆのこわばっていた体の力が、わずかに抜けたようだった。
やがて俺はあゆの腰に手を回して、そのまま体を引き寄せる。
俺の意図が分かったのか、あゆはぎゅっと目をつむって、何かに耐えるような表情を覗かせていた。

「・・・祐一君。
 ボクのこと、本当に好きでいてくれる・・?」

「ああ、約束する」

「・・・・うんっ」

涙の浮かぶ目を細めて、そして頷く。
俺は、ゆっくりとあゆの体を引き寄せた。
そして、その部分に手をすべらせる。
その部分はわずかに湿っていた。
あいているもう一方の手で、胸のふくらみを転がす。
あゆが、溜め息に似た声を漏らし、不安げに俺の顔を見上げる。
俺はその視線をしっかりと受け止めて返す。

「大丈夫だよ。」

なにが大丈夫なのかはよくわからないが、とにかく、声をかけてやりたかった。
たとえすこしでも不安を取り除いてやりたかった。
43:01/11/30 04:01 ID:D0xWTtfa
そうするうちに、あゆの口から漏れる熱い吐息の感覚が短くなってきた。
そして、指先にとろりとした感触。
もう十分だとおもった。

「あゆ・・・」

もう一度声をかける。
あゆは、一瞬ためらったあと、うん、とうなずく。
俺は俺のものを取り出し、その部分にあてがう。

「・・・っ!」

あゆが一瞬表情を強張らせる。
でも、あゆは、

「・・大丈夫だよ。」

と、切れ切れの息の間でささやく。
俺はあゆの負担が軽くなるように、すこしずつ、すこしずつ進んだ。

「・・・うぐっ」

途中、何度かあゆが、短く声を漏らす。
歯をくいしばって、口を手でふさいで、口をついて出る言葉を、必死で飲み込もうとしている。
44:01/11/30 04:01 ID:D0xWTtfa
俺はたまらず声をかける。

「大丈夫か、あゆ」
「うぐぅ・・・。大丈夫・・。ぜんっぜん大丈夫だよ・・・。」

大丈夫なわけがない。
だけど、この状態では俺のためらいは直に伝わる。

「・・・いいよ・・祐一君・・・」

吐息のような声。

「・・・ボクは・・・大丈夫だから・・」

そのいじらしさが、とてもかわいいとおもった。
なによりも、あゆの、その健気な気持ちに応えなければいけない。
ここでためらっていたら、その決意に対して失礼だと思う。
そう思い直し、あゆをできるだけ優しく抱き寄せる。

ずっと、ずっと好きだった人。
その人と、今ひとつに・・・。
45:01/11/30 04:02 ID:D0xWTtfa
(って、いいところだけど、強烈な性的描写は苦手なんで、ここまででし)


あゆの寝息がすぐ隣で聞こえる。
そして、俺の手を、あゆが握っていてくれる。
だから、俺も安心して寝られる。

「祐一君・・・。
 思い出って、何の為にあるんだろうね・・・?」

眠りに落ちる直前、あゆの言葉が聞こえた。
その意味も分からず、答える言葉を知らないまま、俺はそのまま眠りについた。