葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round50!

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77名無しさんだよもん
「……えいえんは、あるよ」

そのことばが嘘だって、わかってる。
ずっと変わらないモノなんてない。
わたしはもう生きていないし、お兄ちゃんの一番は、もうわたしではない。
移りゆくのは季節だけじゃなくって、街も人も想いも、みんな。

「えいえんなんて、なかったんだよね」

一緒になんて、いられないんだ。
だからわたしにできることは、ここからずっと見ていることだけ。
この世界で、全てが止まった場所で、大人になるあなたをみおくることだけなの。
何もかも忘れてしまえればよかったのに、わたし、まだここにいる。

(……どうして?)

涙が出そうになるけれど、だけどかなしくなんかない。
お兄ちゃんを見ていられるだけで、きっとしあわせなんだ。
わたしは、これ以上のぞんだらダメなんだ。
だって、生きていないんだから。
78名無しさんだよもん:01/11/29 00:08 ID:BSLjqavS

「ばぁか、そんなさみしいこと言うな」

 ……え?

「みさお。遅いぞ」

 ふわり。
 浮かぶような感じがして、初めてわたしは、地面に降りてきた。
 嘘みたい。

「今日は、お前の日なんだから。めいっぱい頑張れよ。応援するから」

 のばされたお兄ちゃんの手は、とてもあたたかい。
 その笑顔は、とっても、やさしい。
 ああ。

「……ただいま!」

 かみさま、これが一日だけの夢でも。
 ほんとに、わたし、うれしいよ――――

「……『折原みさお』えいえんより、帰還! 入場します!」