葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round48!!

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92ファーレンハイト
「ぷはぁ!」
漸くふたり離れると、少し息が荒い、、、僕もだ。
月の光に照らされた二人の間の雫がきらきら輝いている。
「もー。祐くんおきてるなら教えてくれればいいのにー」
ぷーとほっぺたをふくらませる沙織ちゃん。
僕は、そんな沙織ちゃんの頬をつつきながら、ゆっくり彼女を抱いた。
「待ってるのも、、、疲れちゃって」
「あっ、ごめんね?その、急いで帰ろうと思ってたんだけど、、、その、夢中になっちゃって」
きゅう、と背中で力を込める沙織ちゃん。
沙織ちゃんの紅い瞳が、夜の冷たい光でやさしくきらめている。
「ほんとだよ。ずいぶん待ったんだからね、、、」
「ん……」

そしてまた僕らはいつものように二人絡め合う。
こうして更けていく僕たちの夜。
いつも、同じように繰り返すけれど決してあけることのない二人だけの夢