男男 葉鍵板最燃男トーナメント!! round2!! 男男
「けえっ! 久々に上物を満喫したぜぇ!」
どさっ……
男・高槻の下衆な笑いと共に、投げ捨てられる少女の裸身。
身体を洗うことすら許されていない過酷な境遇に汚れきった身体をさらに汚すかのよう
に、ベッタリとした精液が粘りつき。
身体だけでなく心までも痛めつけられ気を失っている。まるで死んだかのように。
「おい、巳間ぁ」
その精液の主が、如何にもそれらしい粘っこい口調で。
一部始終をただ見ていた、巳間良祐に言い捨てて。
「後始末は任せたぜ。
なんだったら一晩中ヤッてても構わねぇがなぁ! ひゃはははははははははぁ!」
ダアァアン!
喧しい濁声と共に、「精練の間」の鉄扉が閉じられる。
無言。
近づこうともしない。
巳間晴香、彼自身の義妹に。
これほど汚されたのに。これほど痛めつけられたのに。
晴香が起き上がる。
一瞬、兄妹の視線が合う。けれどすぐ、晴香が視線を逸らす。
高槻に剥ぎ取られたショーツを拾い、足を入れる。
洗濯も許されず、シャワーさえも許されず、染みのついた下着を。
良祐は、それを黙って見ていた。
目を逸らすこともせず。
痛々しい妹の姿を、ただ見ていた。
自分に背を向けて、無言のまま、服を着ていく妹の姿を。
バタン。
晴香は鉄扉の向こうへ消えた。目を合わせることもなく。
ポトリ。
ポトリ、ポトリ。
「精練の間」に、滴り落ちる紅い雫。
一人残された良祐の、握り締められた拳から、絞られるように血が滴り落ちる。
憤り。
妹を汚し、嬲り犯した高槻への。
こうなることがわかっていて、それでも飛び込んできた晴香への。
そして、そんな妹の想いに、何一つ応えられなかった自分自身への。