葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round42!!
「あー、すっきりした。気分切り替えて、お風呂入ろっと」
心底、胸の奥がすっとしたような表情で伸びをして、理奈が着替えを持って脱衣所
へ向かう。
「ふふふ・・・冬弥君も一緒に・・・入る?」
悩ましげな笑みを浮かべ、誘うように服をはだける理奈。
それを目にした俺は逆らう事が出来る筈も無く、ふらふらと脱衣所へ向かうのだった。
外では、今年最初の雪が天から舞い降りていた。
一年前の冷たいような雪ではなく、今年の雪は暖かいような気がした。
理奈がそばにいるから。
あの時の痛みは忘れてはいない。恋人を裏切り、泣かせてしまった痛みは。
だけど、それでも前に進まなくてはならない時もある。
それを、理奈が教えてくれた。
理奈がそばにいてくれる。
俺はそれでいい。
雪が解けたら、結婚しよう。
そっと、理奈に耳打ちすると、理奈は真っ赤な顔で、つぶやいた。
「うん」