葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round42!!
734 :
はるか。それは思い出の中の兄妹へ。:
理奈「迎えになんて、こないわよ」
それは嘘で うすっぺらで 自分だって騙せやしない。
はるか「…………そっか」
それでも彼女は そう言ってくれて 何度も沈黙の海に浮かぶ。
理奈「…………私ね、兄さんがいるの」
口をついて出た 残酷かもしれない ほんのわずかな そんな言葉。
はるか「…………ん」
目の前には それでも微笑む 一対の瞳。
理奈「ずぼらで、わがままで、自分勝手で、偏屈で、他人の迷惑お構いなしで……」
いつもと違う心の中 いや本当は 今が本心で いつもの想いは 見せかけの。
はるか「……あはは」
理奈「悪趣味で、皮肉屋で、無精で、人の話も聞かなくて……」
そんなだけど 自慢の兄さんよと 素直な気持ちを 吐露できる。
はるか「いいお兄さんだね」
人の話の先を読むのは いい加減辞めてほしいという心の声は 聞いているのだろうか。