葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round42!!
片意地だって分かってる。でも、私はこの世界で、ずっと見てきたから。
血を吐く努力をし続けて、それでも想い届かずに消えていく星たち。
生半可な気持ちでやってたら、却って彼女たちに代わってスポットライトを浴びる
資格なんて無いだろう。だから私は、自分なりの精一杯を貫いてみせる。
理奈「ごめん。らしくない、よね。今度の事でちょっぴり、弱気になってるのかな」
もちろん、サポートしてくれるみんなには感謝してる。
それでも、ステージの上で問われるのは、緒方理奈の商品価値なんだ。
誰もあてにしてはいけない。孤高の星は、凍えるような空でしか輝けない。
かつてはそれが私の誇りで、力でもあった。
…ああ、でも今は…ちょっと違うか。
理奈「冬弥君がいてくれる事が、勇気になるの。いくら後ろ指さされたって、平気なの。
最後にステージの袖で、冬弥君が待っていてくれたら…それで…いいの」
閉じた瞼の下で反芻されるのはいつも、出会いから今日まで彼と共に歩いた道程。
冬弥「ごめん…俺も、できる限りの事をしてあげたいとは思ってる。それなのに」
理奈「…ふぅん。できる限りのこと、してくれるんだ?」
目を閉じて、軽く唇を突き出して見せる。
理奈「……元気…欲しいな」