葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round42!!
128 :
はるか。それは思い出の中の兄妹へ。:
はるか「……兄さんは、凄い人だった」
暖かくない ちっとも暖かくなんてない 空気の中。
理奈「あ……」
目の前の人が 強い人だと感じた その瞬間に 少女は。
はるか「……ん、昔のお話」
耳に届いた 言葉の意味を おぼろげながらに 理解して。
理奈「……そっか」
謝罪の言葉を 口にしなかったのは たぶん。
はるか「あはは」
それを言うと きっと 暖かかった記憶が ひび割れてしまうから。
理奈「…………兄さん、か」
窓の外に目を移すと 雪はまだ降り 部屋の空気は 元の暖かさを取り戻してた。