葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round41!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
534名無しさんだよもん
「そういう事なんかもあった訳だ」
「へえ……可愛いですね、なんか、そういうのいいなあ……あ」
「だろ? それが今じゃなー、風邪でブッ倒れても
『あら、兄さん、風邪? 部屋から出てばい菌ばらまかないでね』
 だぞ! あの当時の可愛い可愛い理奈はどこへいったんだ!?」
 ……英二さーん。
「ふうん、具体的にはどんなことされたい訳かしら?」
「そりゃあ、理奈がお手製のおかゆかなんかを作ってくれてだな
『はい、兄さん……あ〜ん』って感じでだな……って理奈さんこんにちわ」
「冬弥くん。ちょっと兄さんとスケジュールについて小一時間問い詰めたい
ことがあるから、兄さん借りていいかな?」
「どうぞご自由に」(即答)
「り、理奈さん……今後の予定ってなんなのかな?」
「おトイレは済ませた? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ
震えて命乞いをする準備はOK?」
「いだっ、いだだだっ、耳っ、耳がちぎれるっ」
 ……さようなら英二さん。
 貴方のことは忘れません、多分。
(抜けるような青空に英二の爽やかな笑顔)

 数日後。
「うわははは、本当に風邪を引くとは思わなかったよ」
「兄さん……そりゃね、風呂上りに『閃いた!』って裸で
シンセサイザー弾いてたらね、風邪引くわよ」
「いや、久しぶりに、こう、作曲の神様みたいなのが降りてきたんだよ」
「作曲の神様は健康に無関心なの。
 さ、今日は一日休まないとダメよ。事務所の方には私から連絡しておく」
「うー、すまん」

<さらに続く>