葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round41!!
「……高校の時は、死ぬほどひどいことしてごめん」
「……いいよ。いい。全然、わたしは大丈夫だから。悪戯なんか慣れてるから」
「……でも、そんなんじゃ済まないだろ。泣かせただろ、オレ」
「……ばか……今の方がもっと、もっと悲しくさせてるもん……!」
「……そっか……そうだよな。ごめんな」
「……ううん、でも浩平は、悪くないよ。なんにも、悪くないから……ね」
「……瑞佳ぁ」
「……なに?」
「……ずっと好きだからな」
「……わたしも、浩平のこと好きだよ」
「……笑っててくれて、ありがとな」
「……笑うよ。いくらだって笑ったげるから」
「……瑞佳ぁ」
「……ん?」
「……もっかい、アレやってくれよ」
「……うん」
その吐息は優しく、温かく、いつだって暗いところから救ってくれる。
片時も離れず、そこにいてくれる、こいつはたいようだ。
せいいっぱいの笑顔を返してくれる、瑞佳はたいようだ。
『はーっ』
だからオレも、笑っていられる。
だから、永遠に愛してる。
死が二人を分かつとも、ずっと、ずっと、ずっと。
ずっと。