葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round40!!

「楽しいんだよな、それで？」
「……うん、楽しいよ」
「バカ言え！お前はどうしてそんなに自己犠牲したがるんだよっ」
「そんなことないもんっ、本当に楽しいもん！」
「そんなことあるかっ、自分で楽しくする努力もしないで、
本当に楽しいことなんてあるもんかっ！」
「……そんなこと……分からないよ」
「なぁ、長森。俺とお前と繭の三人で学校の廊下でケンパをしたことあったよな」
「……うん」
「あれ、楽しかったよな」
「……うん」
「でも、廊下を歩いているヤツラに笑われてたよな」
「……うん」
「そりゃそうだよな、いい歳した高校生三人が……まぁ、繭のことは深く考え
ないとして……廊下でガキの遊びをしてるんだぜ、笑っちゃうよな」
「……うん」
「でも、楽しかったよな」
「……うん」
「なんで、楽しかったんだろな」
「……」
「結局さ、周りがなんだろうと、自分達がやってることがなんだろうと、
それに対して満足できれば、それが楽しいってことじゃないのか？」
「……」
「なぁ、長森」
「……」
「おい、何か言って……」
「……ぷっ、フフフッ」