葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round39!!
「どこで食べる?」
「あそこなんかいいんじゃないか」
オレたちは、商店街のはずれの広場にあるベンチにおちつく。
そうして包み紙を開くと、レモン色のおうぎ形が姿をあらわす。
ふたりともしばらくクレープをながめていた。
そうやっているとなかなか食べ始めるタイミングがつかめない。
「浩平からでいいよ」
「お、悪いな。じゃあ、いただきます」
はむっ
「おお、うまいぞ」
「えっえっ、わたしにも早く〜」
はむっ
「次はオレの番だな」
はむはむ
「ああっ! ふたくちも食べるなんてずるいよぉ」
そうやってワイワイやっていると、あっという間にクレープがなくなる。
「おいしかったね〜」
少しなごり惜しげに長森がつぶやく。
「まあ、お小遣いがでたらまた食べにこようぜ」
「うんっ」