葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 Round34!!

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「……」
「あの……」
「……」
「何か……?」
 いつものように篠塚弥生が、
由綺を自宅のマンションまで送り届けるために車を走らせている。
 由綺は運転席の弥生――正確には弥生の胸をじっと見ていた。
 キッチリしたスーツを着ていても明らかに分かる豊かな双丘。
 一緒にお風呂に入ったときも、もうそれこそばいんばいんだった。
 歩くだけで揺れていた。
 対して自分。
「……」
 ちょっと体を上下に揺らしてみる。
 揺れない、というか動かない。
「弥生さんって……胸大きいよね、羨ましいな……」
「……」
 弥生が事故らなかったのは、まさにこれまで培ってきた
ドライビングテクニックの賜物といってよかったろう。

<続きます>
261投稿済:01/11/13 00:55 ID:TkXUKMEA

 大学、食堂にて。
「ねえ、冬弥くん」
「んー?」
 由綺は隣で一緒にかけそばをすすっている冬弥に尋ねた。
「冬弥くんも、やっぱり胸が大きい女の子がいいの?」
「ぶっ!!」
 勢い良くかけそばが正面の七瀬彰に吐き出された。
「うわっ、汚いよ冬弥っ」
「す、すまん……あー、由綺、すまんがもう一度」
「うん……だから、冬弥くんもやっぱり大きい方が
いいのかなあって……わたし、あんまり大きくないし……」
「ばか。何言ってんだよ」
 冬弥は見る見る内に落ち込んでいく由綺の頭をぽんぽんと叩いて慰めた。
「スタイルなんて人それぞれじゃないか。
 それに……俺は由綺は今のスタイルが似合ってると思う」
 照れて冬弥はそんなことを言う。
 ちょっと涙目になっていた由綺が冬弥の顔を見てにへらっと笑った。
「ありがとう、冬弥くん」
「はは、別にいいよ、そんなの。俺は思ったことを言っただけだし」
「……冬弥、ここ食堂。いちゃつくところじゃない」
 はるかが冷静にツッコみ、二人は顔を赤くして食事に勤しんだ。

<続く>