葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round31!!

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735Knon ◆CRTknonE
「でもな・・・・」
でも・・・。
「あいつは居ないんだ。・・・もし居ても、俺がこんなんじゃ、真琴に
笑われるな。」
狐が一瞬、笑顔のような顔をした。
「あいつを笑い返せるようにしないと、俺にとっては、あいつはただの
お荷物だったってことになってしまう。・・・・それじゃ駄目なんだよな・・・」
そんなことはずっとわかってた。
「ずっと踏ん切りつかなかったんだよ・・・・。でもな、いつかつけなきゃならない。」
俺は狐の手をもった。狐は不思議そうにこっちを見つめる。
自分の手と、俺の顔を交互にみて。
「約束だ。俺はおまえにいくつか約束するぞ!」
誰もいない平地で叫ぶ。端から見ればひどく奇妙だろうが、
そんなことはどうでもよかった。狐も驚きはしない。
「約束そのいーーーーち」
「俺はこれからはずっと笑っている。」
空気が俺の声に震える。
「約束そのにーーーー」
「もう、ここで止まることはない!おれは進みつづけてやる!」
そう決めたから。