葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round30!!

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797foxtrot
「あぅ、ただいま〜」
 玄関を開けると、かすかな匂いが漂ってきます。
 くんくん。
 そう、それはまさに追い求めていた肉まんの匂いです。
「あ、あぅ〜!」
 慌てて居間に飛び込む真琴ちゃん。
 そこには、名雪と、秋子さんと、祐一がいました。
「おかえりなさい、遅かったわね」
「う、うん。ね、肉まん、肉まんは!?」
 息せき切って尋ねる真琴ちゃん。
 大慌てです。無理もないですね。
「肉まん…ですか? それがその…」
 言いにくそうに秋子さんはテーブルを見ます。
「お前遅かったから、俺達で全部食っちまったぞ」
 祐一のその宣告に、真琴ちゃん、本気で失神しかかりました。
「わたし…もう笑えないよ…」
「わ、それ、わたしの台詞…」

 合掌。