葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round30!!

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796foxtrot
「そうなんだ…残念」
「ごめんね。でも、あんまんとかピザまんとかならあるけど、買ってくかい?」
 もうしわけなさそうなおじさん。おじさんも、真琴ちゃんが肉まんをいつも楽しみにしているのを知っているのです。
「ううん…いいや」
 そう言って、とぼとぼと店を出で行く真琴ちゃん。
 あとには、おじさんの申し訳なさそうな視線が残されました。

 でも大丈夫。いつまでも落ち込んでる真琴ちゃんじゃないのです。
 本命が駄目でも、キープがあるのです。
 気を取り直した真琴ちゃんは、別のコンビニへと駆けてゆくのでした。



「ごめんね、何でか今日は肉まんがよく売れちゃうのよ。急に寒くなったからかしらね」
「うん…ありがと…」
 これで3軒とも空振り。なんとめずらし全敗です。
 もう、真琴ちゃんの知っているお店はありません。
 さすがに意気消沈した真琴ちゃん。おなかのすいた体をひきずって、とぼとぼと商店街を帰ってゆきます。

 ところが。