葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round30!!
『はい、こうやって頭を撫でてやると落ち着くんですねー』
『バウッ、バウッ!』
せんべいを齧りながら画面に見入っていた真琴であったが、ふと二人――祐一と名雪の視線が、自分に向けられていることに気づいた。
「な、なによう?」
「……あ、いや、何でも」
「……う、うん。何でもないよ」
「……そう?」
疑念を抱きつつも、再びテレビに視線を戻す。
『首の下を撫でてやると喜ぶんですねー』
『ハッハッハッハッ』
「…………」
「…………」
再び自分に注視する二人の目に気づいて、真琴は怯えたように身をすくませた。
「なによう!なんで真琴を見るのよう!」
「いや、別に……ただ、なあ?」
「うん、別に……ただ、喜ぶのかな……って」
「知らないわよそんなの!どーぶつのことはどーぶつに聞きなさいよう!」
不自然に目を逸らす二人に、怒り声を上げる真琴。