葉鍵板最萌トーナメント!!1回戦 round28!!
得意げな顔して何が、夕焼け綺麗? だ。このボケが。
お前は本当に夕焼けが見えるのかと問いたい。問い詰めたい。小一時間ほど問い詰めたい。
実は思い出の中の夕焼けを瞼の裏に投影させてるだけちゃうんかと。
夕焼け通の俺から言わせると、今日の夕焼けの点数は、65点。これくらい。
結構辛口な評価だね、とか言ってるの。もう見ていられない。
自分は闇しか映せないくせに、先輩は笑ってる。ほんとおめでてーな。
もうね、アホかと。馬鹿かと。
俺と夕焼け一緒に見たいくらいで普段来てない屋上に行くんじゃね―よ。ボケが。
屋上だぞ。寒風吹きすさんでんだぞ。
風邪引いたりしたら目も当てられない。屋上なんて殺伐としてて充分だ。
で、やっと校内に戻ったと思ったら、もうすぐ卒業だね、とか言ってるんです。
そこでまたぶち切れたんですよ。
あのな、卒業式に悲しい別れなんてきょうび流行んねーんだよ。ボケが。
例え卒業したとしても一緒だろうが、俺たちは。
一緒って言うのは、プロポーズの意味合いが多目に入ってる。そん代わり生涯で一度しか言えない。諸刃の剣。
俺以外の奴が先輩に言うのは許せない。これ。
で、先輩を抱きしめる。これ最強。
先生にマークされて、しかも人がめちゃくちゃいっぱいで卒業式に入れなかったこともある。
でも、そんな俺なんかでも先輩は慕ってくれる。
仕方ないから永遠の世界から還って来ることにするよ、先輩。
まあ、先輩の眼が治らなくても、俺がまた何度でも言ってやるよ。
今日の夕焼けは100点満点だってなっ。
約束したからな、先輩と。ほんと世話が掛かる先輩だぜ……。
もう絶対に離さないからな。みさき。
不器用な告白でスマソ。<<みさき先輩>>に一票!!