>>404より
「寝たいんだったら、寝ちゃってもいいんですよ」
さっきから気持ちよさそうに目をつぶっている浩平に、そう問いかける。
「そうもいかないだろ」
「まだ時間もありますし、起こしてあげますよ?」
「いや、一人で座らせておくのは退屈だろうしな」
そんなことを言われてしまう。
ちょっと残念。
(寝顔…ちょっと見たかったんだけど…)
「でも、大丈夫かな?」
「何がですか?」
「ほら、こんなところで堂々とこういうことしてるってのも…」
別に、わたしはいいのに。
「大丈夫ですよ。ここは普段からほとんど人通りがありませんし」
せっかく2人きりなのに、邪魔されたくないですし。
「まあ、そうなんだけどな…」
そう言って、また少しの沈黙。
つづく