葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round26!!

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224ゴール職人@麻枝流鍵萌法
 いつもの帰り道……。
「浩平、ちょっと山葉堂に寄ってもいいですか?」
「別にいいけど、どうしてだ?」
「今日、ワッフルに秋の限定メニューが追加されるそうです」
「わかった、じゃあ急ぐか」
「はい」
 そう言って駆け出す。茜のゆっくりなペースに合わせ走ること十分、山葉堂に到着する。相変
 わらず凄い行列が出来ていた。オレたちは列に並びながら新作のチェックをする。
「えーっと、マロンにポテト、パンプキンってのもあるぞ」
「ひとつずつ買いましょう」
「2個ずつじゃないのか?」
「一人では3つも食べられません……」
 結局、一人2個ずつということで新作の3つと茜の定番のアレを買うことになった。ワッフルの
 箱を抱え、例の公園へと落ち着く。そして早速、戦利品を食べることにする。まずは無難にポ
 テトから行くか。オレは箱からワッフルを取り出し、食べ始める。
「一人で食べるのはダメです……」
 オレがワッフルを食べていると唐突に茜が言う。
「へ……?」
 何のことだ? そう言うより早く、茜がオレに顔を近づける。そうしてオレがくわえている
 ワッフルの端に口を付けた。
「おわっ……」
 あまりの唐突な茜の行動に、くわえていたワッフルをはなしてしまう。案の定ワッフルは
 地面に落ちてしまった。
「浩平……食べ物を粗末にするのはいけません」
「それはそうだが、人が食べてる最中に刺激的なことはしないで欲しいぞ」
「あ……」
 ようやく自分の行動に気付いたのだろう、真っ赤になり、うつむきながら小声で茜が言う。
「……すみません」
「こうして二つに分けとくから、ここから取って食べてくれ」
 あーびっくりしたー。それにしても……普段から茜にこれくらいの積極性があればなあ。