葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round18!!

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319名無しさんだよもん
「そうだった…?あなたにとってはそれだけのことかもしれないけど、あ、あたしにとってはすごく大切な夜だったんだからっ…!クリスマスよ、クリスマスっ!期待してたのにっ…。ものすごく期待してたのにっ…。それがぁっ…。はぐぅっ…。」
浩平にはまるで予想外の言葉だった。
留美は浩平との二人きりのクリスマスを楽しみにしていたのだ。
「いや、あそこのラーメンは美味しいから…」
「そんな、美味しくたってねぇっ、ラ、ラーメン屋はないと思うのっ!」
「そうか…?」
「そうよっ…。誘われたとき、嬉しかったのにっ…。なんだかんだ言っても、あたしのこと気に掛けてくれてるって…。他の誘い断ってまで来たのにっ…。あたし、キムチラーメン食べるために、みんなの誘い断ったんだぁっ…。ば、ばかだぁっ…。」
「そ、そこまで言うなよ…」
「だ、だって……やっと、男の子と過ごせると思ったのにっ…。だ…大好きな男の子とっ…ふたりきりで過ごせるってっ…」
「七瀬…」
大好きな男の子。
留美の口から漏れた一言は、いくら鈍感な浩平でもそれが自分のことであろうことは察しが付いた。
(もう、手遅れか…?)