葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round18!!

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317名無しさんだよもん
「クソっ。どこに行ったんだ…。」
折原浩平は取り乱していた。
七瀬留美を、とっておきのラーメン屋に招待した。
オススメのキムチラーメンを柄にもなくおごるつもりだったのだが、留美は半分近く残したまま突然店を飛び出していってしまったのだ。
「こっちか?」
浩平は商店街から遠く離れた高台の公園に向かった。
ここに留美がいなかったらお手上げである。
「お、いた…」
黄色に目立つ制服が幸いして、公園のベンチに俯いている留身を容易に見つけることができた。
走ってきた浩平はゆっくりと留美の隣に腰を下ろす。
「どうしたんだ、一体…」
「………」
「そんなにラーメン不味かったか…?」
「うぐっ…。うぅんっ…美味しかったっ…」
「じゃあ、どうしてそんなに泣いているんだよ」
「今日は……クリスマスなのよっ…」
「え? あ、そうだったな」