葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round17!!

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113七瀬百番勝負 幕間劇3 その2
どういうツッコミがくるのか。
そう思った時には、七瀬の右足が、地面から跳ね上がって、真っ直ぐに伸びてきた。
前蹴りであった。
浩平は、両拳で頭部を挟むようにガードしていた。
その両肘の下に、七瀬の蹴りが入ってきたのである。
腹だ。
強烈なパワーが、そこにぶつかってきた。
腹に、何かの爆発が起こったようであった。
後方に飛ばされていた。
踏みこたえた。
しかし、七瀬と自分の距離は同じだった。
浩平が後方に飛ばされた分だけ、七瀬が踏み込んできたのである。
浩平は、拳を封じるべく、七瀬の両腕ごと、七瀬を抱え込んだ。
熱い、岩を抱いたような気がした。
信じられない事が起こった。
腕の中で、凄まじい力が膨れ上がって、自分の腕を弾いたのだ。
その瞬間に、真下から跳ね上がってきたものに、下を向いていた顔面を直撃された。