葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round15!!
301 :
七瀬百番勝負・幕前劇1:
それは、秋も深まり、そろそろ肌寒さを感じるようになってきたある日のこと。
七瀬「た、た、た、た、たいへんたいへん、大変よっ、折原っ!!」
浩平「ん? 変態がどうした?」
七瀬「ベタなボケかましてる場合じゃないっ!!ちょっとこれ見てみなさいよっ!!」
浩平「どれどれ…葉鍵板 最萌トーナメント開催!!…ああ、大盛り上がりのアレだな」
七瀬「なにを暢気に構えてるのよっ!!あたしの対戦日ってもうすぐじゃないのよおっ!!」
浩平「あれ?参加者はヒロイン限定だろ?なんで漢の七瀬がエントリーしてるんだ?」
七瀬「あたしも立派なヒロインじゃあああぁぁぁっ!!(どげしっ」
浩平「ぐお…でも、『葉鍵板イイ男選手権』で優勝の実績が…」
七瀬「…今度はどこに欲しいのかしら? 腹? それとも顔面?」
浩平「いや、七瀬は立派なヒロインだ。しかも優勝候補の筆頭だろう(きっぱり」
七瀬「やだ、折原ったらぁ♪…でも、予想ではあたしの評価低いのよ。こんなの納得いかないわっ」
浩平「どれどれ…(トーナメント表を覗き込む)ああ、こりゃ仕方ないな。相手が悪い」
七瀬「そうなの? 確かに予想では、一回戦で当たる柏木楓って娘が一番人気なのよねえ。
どんな娘かよく知らないんだけど、折原、何か知ってる?」
浩平「もちろんだとも。華奢な身体に白くきめ細やかな肌、何か言いたげな暗く澄んだ瞳、
人形めいた無表情の奥に秘められた強い想い、そして悲しみで彩られた前世からの因縁、
加えて結構お茶目な一面まで併せ持った、まさに完全無欠の萌えヒロインと言えるだろうな。
七瀬「…折原…あんたヤケに詳しいじゃない…?」
浩平「もちろん。俺は楓ちゃん萌え萌えだからな。11/1も当然、楓ちゃんに投票する予定だし」
七瀬「…あんた、自殺願望でもあるわけ?」
浩平「まあ、冗談はさておき」
七瀬「思いっきり真顔だったような気がするけど」
つづく。