葉鍵板 最萌トーナメント!!一回戦 round11!!

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729名無しさんだよもん
「え…ここ、どこ…?」
 郁未がつぶやく。目の焦点がまだ合っていなかった。
「ど、どうする?押さえ込まないと、驚いて逃げ出す可能性も
あるんじゃねーか?」
「い、いえ、次元転移した後ですから、そうそう身体を簡単に
動かすことはできないのではないかと思います」
「そうか…」
「で、ティリアさん…」
「なに?」
 真顔で見返されて、エリアは沈黙する。
「あの、なにと言われましても…あ、あの、どうぞ」
「どうぞって…」
「ティリアがあの娘をやっちゃえってことだろ」
「そ、そうですっ」
 聞こえたなら理不尽に聞こえたに違いない台詞は、幸いな
ことに郁未の耳には届いていないようだった。郁未はまだ
目の焦点すら合っていない状態で、高い天井をぼんやりと
見つめているだけである。
730名無しさんだよもん:01/10/28 01:13 ID:uGdbYjI8
「絶対やらなくちゃだめ…?」
「ティ、ティリアさんが負けたら全滅しちゃいますから…」
「おい、『しちゃう』ってことはないだろ。まだエリアが
 残っているんだから」
「あ、そ、そうですね…でも、やっぱり主役のティリアさん
には頑張ってもらわないといけませんし…そのためには、
ちょっとくらい色気のあるシーンがあった方が、皆さん…」
 「ちょっとくらいの色気」で済まされるのかどうかは
わからないが、エリアはさも悪いことをしていないとでも
言いたそうな素振りでティリアをうながす。
「はぁ…わかったわよ」
「は、はいっ、頑張って下さいっ!」
「怖がらせるなよー」
 二人の声を背に、ティリアは赤く統一された服を少々
気怠そうな手つきで脱いでいった。