弥生さん@篠塚

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419弥生さん支援

冬弥「由綺、お疲れ」
弥生「由綺さん、お疲れ様です」
由綺「うん。冬弥君、弥生さん、ありがとう」
由綺「弥生さんも今日はこれであがりだよね?」
弥生「はい、この後のスレジュールには何も入ってませんが。なにか?」
由綺「えへへ、今日ね今から冬弥君とおいしいラーメン屋さんに行くの。弥生さんも行こ!」
弥生「ラーメン・・・」
刹那、弥生の目が鷹のごとく冷たく光る。
由綺「あれ、もしかして弥生さん嫌い?」
弥生「いえ、ではお言葉に甘えさせて御一緒します」
420弥生さん支援:01/12/09 10:35 ID:x9Bnjh4y

ガラガラガラ・・・
おやじ「へぃ、らっしゃ・・・あ、あんたは!?」
弥生「どうも、御無沙汰しています」
由綺「あれ? 弥生さん、この店知ってたの?」
弥生「はい、一度大学のときに年下の男のかたに誘われて来ました」
由綺「へ〜、ちょっと意外。あっ、私、とんこつラーメンをお願いします」
弥生「由綺さん・・・差し出がましいようですがここのとんこつラーメンはやめたほうが良いと思います」
弥生「背油がきついためスープが重く、後味が筆舌に尽くしがたいほど悪いです」
弥生「ですから由綺さんの健康を考えるとあまりお勧めはできません」
由綺「あ、そうなんだ。えっと、じゃあ味噌ラーメンを・・・」
弥生「由綺さん・・・大変申し上げにくいのですが、それもあまり良い選択ではありません」
弥生「ここの、味噌は化学調味料がふんだんに使われたもので、味に奥行きがありません」
弥生「もちろん味覚の劣化にも繋がります。ですから絶対に頼んではいけません」
由綺「そ、それなら、しょう・・・」
弥生「由綺さん」
由綺「は、はい!」
弥生「残念なことに、ここ醤油ラーメンはラーメンの命といえるべく醤油を一般家庭で使われているものを使用しています」
弥生「また、スープもブロイラーの鶏がらだけで、魚のダシやニョクマムを加えるという開拓精神がありません」
弥生「それに加えて、麺もケンスイの入った業者麺で少し苦い味がします」
おやじ「あ、あの・・・」
弥生「なにか?」
おやじ「い、いえ・・・」
弥生「それと、ここの塩ラーメンですが・・・」
421弥生さん支援:01/12/09 10:36 ID:x9Bnjh4y

永遠と続く恐怖のラーメン批評
おやじの頭髪がみるみるうちに雪のように白い、純白の髪へと染められてゆく
そして、店の主人は・・・


∧||∧
<  ⌒ >  やっぱりパクレない転職は失敗だったか・・・
 ∪  ノ
  ∪∪
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                                    (おわる)