携帯に、佐織ちゃんからのメールが入っていた。
“やっほー、さおりんだよー。予定通りそっち行くねー(^-^)/”
高校を卒業して一年。
遠距離恋愛ってほどじゃないが、
進路が分かれて週末ぐらいしか会えない僕らだ。
“祐くんは寝てていいよ♪ 合鍵で勝手に入るから、気にしないで”
僕は前の日コンパで遅くなるから寝てるだろうし、
午後から来るんでいいよと言ったのに、
佐織ちゃんはなんと、始発で来ると言う。
まあ、そのぐらい早く僕に会いたい、
僕と一分でも長い時間過ごしたいってことらしい。
地球の上に、僕の顔を見るだけで
こんなにも幸せになってくれる人が、ひとりいる。
人間が生きて行く幸せってこういうことなのかな。
佐織ちゃんに会うまで知らなかった感覚だった。
メールの最後にはとんでもない爆弾も置いてあった。
“またいっぱいHしようね♪ アナルセックスもねっ♪(*^-^*;”
「あう〜」
僕はひとりで頭を抱えた。
バレーボールに夢中な、健康優良スポーツ少女だった佐織ちゃん。
僕とが初体験だったこともあって(僕もだけど)、
僕が当たり前のようにすることを、
すっかり当たり前の行為だと思ってしまっているみたいだ……。
結構ひどいことしちゃってるよなあ。
自己嫌悪。
***
祐くんの部屋のドアの前。
あたしは、呼び鈴を押す寸前で指を止めた。寝てるよね、きっと。
かちゃ…
鍵を開けてそぉっと入る。
「祐、くぅ〜ん…」
静かに呼びかける。返事、なし。
靴を脱いで、そっと床のカーペットを靴下で踏む。
勝手知った部屋だもん。
祐くんの部屋だけど、もう何十回も来て、何十回もいっしょにごはん食べて、
何十回も…その…Hもした。
“私と祐くんの部屋”って感じなんだよね。
あ〜あ。ほんとに祐くんと住めたらいいのになあ。
「台所〜♪」
あ、珍しく片付いてる。
「床〜」
雑誌ひとつ置いてない。
今日は珍しく部屋がきれいだ。
食器洗ったりお掃除したり、祐くんのためにして
いろいろしてあげられるのが嬉しいのに。
今日はすることないな〜。
「じゃあ……」
「祐くん♪」
私はこっそりと寝室のドアを開けた。
思った通り、祐くんはすうすうと寝息を立てて寝ていた。
可愛い寝顔だ。
「えへへ」
なんにもすることないから、一緒に寝ることにしたのだ。
祐くんを起こさないようにお布団に入る。
「あったかいよう」
ぬくぬくした布団の温かみはすべて
祐くんの体温からだと思うと、ぬくもりが幸せ。
「おやすみ♪」
頬にキスすると、私はしばらく祐くんの寝顔を眺めることにした。
いろいろなことを思い出す。
出会った時とか、最初のデートとか。
だんだん最近のことを思い出すと、ちょっと頬が熱くなるのを自覚。
先週は、すんごいHなことしたもんなあ……。
祐くんのをなめるの……フェラチオ、は慣れてきたけど、
(最近うまいって言われて嬉しい。出してくれるとやった!って感じ♪)
下の方の“たまたま”の袋までなめてしまったのは、初めてだった……。
うわ、“たまたま”とか言語化しちゃうとよけい恥ずかしい……。
しかも、あの時わ、な、なめたというより
“しゃぶった”ぐらいまでしちゃったもんなあ……。
その上、勢いで、そ、その……
祐くんの、お尻の穴、まで……、なめちゃった。
ああ〜〜〜〜、思い出さないようにしてたのに〜。
私が誰か人のお尻の穴をなめるなんて、
生まれてからあの日あの時まで、想像もしてなかったなあ。
で、そんなことさせた張本人と、そんなことしちゃったお布団で
隣り合わせにぴったり寝てるんだから、
なんだかだんだん、私はこうふんしてきちゃうのだった……。
***
「ん……あ……?」
目を開けると、見慣れた顔がこちらをじっと見ていた。
「佐織ちゃん……」
「……」
佐織ちゃんはなぜか答えず、
口から下を布団に隠してじっと僕をみつめている。
「佐織ちゃん?」
「おそいぞ」
「?」
「おそーい。起きるのが」
「ごめん……」
すると、佐織ちゃんはいきなり僕の右手を掴み……、
なんと佐織ちゃんのスカートの中に引き入れた。
するする、と僕の手は佐織ちゃんの柔らかい陰毛の感触を通り過ぎて、
一番奥底に連れて行かれた。
「あ……」
熱い。そして、そこはぐしょぐしょだった。
「嫁入り前のむすめさんをこーんな身体にして、
祐くんは責任感じないんでーすかー?」
再会していきなりしたのが、こんなこと。
僕も、興奮しないわけがなかった。
「む……ん……」
ちゅっ、と音を立てて僕らの唇が離れる。
「祐くぅ〜〜ん…」
切なげな声を出して、佐織ちゃんは僕の身体をキュッと抱きしめる。
僕の手は佐織ちゃんの股間に突っ込まれたままだ。
すごく濡れている。
くちゅくちゅという音が聞こえてくるような気がするほどだ。
佐織ちゃんの手も、僕の寝間着の下に潜り込んでいる。
こすこすこす……と慣れた手つきでしごいてくれている。
「祐くん、気持ちいい?」
「ああ。佐織ちゃんは?」
「気持ちいい……気持ちいいよう」
あ、あ、と真っ赤な顔で目を閉じて喘ぐ佐織ちゃんがかわいくて、
ちゅっちゅっと何度も唇を奪う。
この唇は、僕のものだから。
「祐くん、そろそろ……いいかなあ?」
「ああ、佐織ちゃん。いつものように来て」
「ウン……」
布団の下でごそごそとスカートとショーツを降ろしている佐織ちゃん。
「ん……ん……」
僕が教えたオナニーの要領で女の子の部分をさすると、
指についた愛液を“そこ”になすりつける。
「あひっ」
快感のあまり漏れたちょっと間の抜けた声が、なんだか愛らしい。
「じゃ、じゃあ、いくよ…」
佐織ちゃんは僕に背中を向けると、
僕のものの先端をお尻の穴にぴたっと付け、
少しずつお尻を沈めていった……。
***
「ふぁっ、んっ、あっ」
ぬぶぬぶぬぶ、と祐くんが私のお尻に入って来る。
祐くんに教えられたアナルセックス。
最近すっかりハマっちゃって、いつもこれだ。
最初はあんなに痛かったのに、気持ち良くなってきたのが嬉しいんだよね。
避妊もしなくていいし。
祐くんの硬さも、なんだか、違うし……。
自分で腰を揺する。
とてもえっちだ。
じわぁ、じわぁ、とお湯のような快感がお尻の穴を中心に広がる。
「ん、ん、んあ」
「気持ち、良さそうだね」
「んん、いつも通り気持ちいいよ……」
快感が欲しくてお尻を振る自分が、とっても卑猥な感じ。
「ああ〜ん、恥ずかしいよお……。祐くんも動かしてよお」
「ご、ごめん。なんか、可愛くって、思わずながめちゃって……」
「馬鹿あっ」
「ん……ん……」
僕が教えたオナニーの要領で女の子の部分をさすると、
指についた愛液を“そこ”になすりつける。
「あひっ」
快感のあまり漏れたちょっと間の抜けた声が、なんだか愛らしい。
「じゃ、じゃあ、いくよ…」
佐織ちゃんは僕に背中を向けると、
僕のものの先端をお尻の穴にぴたっと付け、
少しずつお尻を沈めていった……。
***
「ふぁっ、んっ、あっ」
ぬぶぬぶぬぶ、と祐くんが私のお尻に入って来る。
祐くんに教えられたアナルセックス。
最近すっかりハマっちゃって、いつもこれだ。
最初はあんなに痛かったのに、気持ち良くなってきたのが嬉しいんだよね。
避妊もしなくていいし。
祐くんの硬さも、なんだか、違うし……。
自分で腰を揺する。
とてもえっちだ。
じわぁ、じわぁ、とお湯のような快感がお尻の穴を中心に広がる。
「ん、ん、んあ」
「気持ち、良さそうだね」
「んん、いつも通り気持ちいいよ……」
快感が欲しくてお尻を振る自分が、とっても卑猥な感じ。
「ああ〜ん、恥ずかしいよお……。祐くんも動かしてよお」
「ご、ごめん。なんか、可愛くって、思わずながめちゃって……」
「馬鹿あっ」
祐くんが私の身体を背中からぎゅっと抱きしめると、
腰を押し付けるようにゆさゆさと動かしてきた。
「あっあっああんっ」
すごい。やっぱりすごい。
祐くんが動かすのがやっぱり最高に気持ちいい。
熱くて、硬いけど柔らかい棒が、私のお尻を掘り進む。
「ああん、あぁん、あんあんあんあんっっ!!」
スカートとショーツ以外は着たままなのにね。
外を歩いてた時のままの格好。
それなのに、こんなことしてるよ。
すごいHしてるよ。
「お尻がキモチいいよう、お尻が、お尻が」
「佐織ちゃんっ」
自分ばっかり気持ちよくて申し訳ないので、
きゅっきゅっとお尻の穴を締めた。
「ああっ、うっ」
祐くんも快感の声を出してくれる。すっごく嬉しい…。
このまま昇りつめていく私たち。
「祐くん、祐くぅん、もっとしてっ、すごいよお!」
「佐織ちゃん、佐織ちゃんも最高に気持ちいいよ…っ!」
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、ああっっ!!!」
「ん、くっ、あ、も、もう、イキそうだ!」
「あたしも。あたしもおお、あアッ!!」
「あそこがすごく熱いよ、うッッ! くうッッ!!!」
「あ、あ────────っっっっっ!!!!」
お尻が熱の塊になった。
あたしは、液体が肛門の中に吐き出されるのを感じながら、イった──。
***
「ゴメンね」
「んー……?」
「佐織ちゃんに変なこと教えちゃって」
「もう、祐くん」
佐織ちゃんは人差し指で僕の頬を突いた。
「変なこと言わないの。無理矢理とかじゃないでしょ」
「そりゃそうだけど」
「こういうことしてるって、祐くんは誰かに言う?」
「言うわけ……ないだろ」
「じゃあ、いいじゃない。私と祐くんしか知らないなら、
それが私たちの当たり前だよ。恋人同士ならさあ、
変態とかそういうの、なにもないよ」
「うん……」
そっか。
そこまで思って、僕の“やりすぎ”に
付き合ってくれていたのか……佐織ちゃん。
「あのね」
「なーに?」
「じゃあ、今日は僕が、先週佐織ちゃんにさせたサービスをしてあげる」
「あっ」
僕は、布団に潜り込むと逆さまの姿勢になる。
佐織ちゃんの白い下半身に取り付くと、お尻を割った。
「何?」
そして、僕との交接で汚れたアヌスを、舌で清める。
「あ──うっ! ああ、だめーっ」
悲鳴のような声があがったが、僕は構わず、佐織ちゃんのそこをなめ続けた。
「あん、あん、あん」
「佐織ちゃん感じてる? また、濡れてきてるよ」
くちゅり、と指で佐織ちゃんの陰部をさする。
「もう、やだあ……」
佐織ちゃんが逆襲してきた。
「お返し!」
逆さまになった僕の寝間着の下を降ろすと、
手で僕のをしごきながら、佐織ちゃんも僕のお尻の穴に舌を伸ばしてきた。
「うっ!!」
初めての、相互愛撫。シックスナイン・アヌリングス。
まだ朝だっていうのに、僕らはもう、こんなにも、淫らだった──。
了