AF団十尻衆の諸君!!

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337梓肛辱SS
柳川は目を閉じて、壁に背をあずけていた。
ここは、何処とも知れない打ち捨てられた夜の倉庫。
ギイ、ときしんだ音がして、ドアが開いた。
「……遅いぞ」
「ご飯の支度があんだよ」
憎々しげな低い声がする。女だ。
倉庫の照明の下に姿を現したのは、セーラー服の少女、
柏木梓だった。
「言い付け通りにしてあるな?」
無言で柳川をにらむと、梓は自分のスカートの裾を、ゆっくり持ち上げる。
月光の下に、梓の翳(かげ)りがあらわになった。
……下着を、着けていないのだ。

「よろしい」
口の端を歪めると、柳川は梓に近付いた。
そのまま抱きすくめる。
男まさりの梓だが、それでもやはり女子高生の身体、
すっぽり柳川の胸に収まってしまう。
柳川は、梓の唇を奪った。
「う、……むう〜、む!」
もがくものの、梓もそれ以上の抵抗はしない。
柳川は、舌を使って、梓の口内をむさぼった。
たっぷり、5分以上もかけて。
「ぷはぁっ!」
はぁ、はぁ、と肩で息をする梓。
まだ睨み付けてはいるものの、頬は紅潮し、どこか頼りなげだ。
「くそ……っ」
「ふふ……手のつけられない猛獣も、ようやく調教されて来た、ってところだな」
338梓肛辱SS:01/11/27 19:04 ID:3bavbJAX
無遠慮にスカートの中に手を潜らせると、
股間を指でこすりはじめる。
「誰が……猛獣だっ! お、お前だろ、う…」
快感を耐えながら、まだ柳川を睨み付ける梓。
「いいか、姉貴や妹たちには手を出すなよ。くっ、絶対、だ」
それが、梓がこの男に弄ばれる条件だった。

連続猟奇事件の犯人、柳川を独力で発見したものの、
梓の「鬼」の力は、この男の前では赤子同然だった。
この男の手に掛かった犠牲者の一人、かわいい後輩の復讐を遂げられず、
彼女に泣いて心中で詫びながら死を覚悟した梓だったが、
柳川が梓の姉妹、親族にまで害を及ぼすことをほのめかしたことに、血相を変えた。
駄目だ。こんな恐ろしい奴を彼女たちの前に立たせては……!
そしてそれと引き換えに柳川が梓に要求したのが、
梓の肉体を自由に弄ばせる、というものだった──。

こうして犯されるために呼び出されるのも、何度目だろう。
自分の処女を捧げた相手に、唇を、股間を、全身を委ねる。
大きな腕の中に抱きかかえられながら、
クリトリスをつままれ、舌をむさぼら続ける。
「ん…ん…あ…ん…ん…ん…ん…ん…」
リズミカルな股間の指の動きに合わせて、我慢しきれない声が溢れる。
殺しても飽き足らない憎い相手になぶられているのに
女の子の声を出してしまう、惨めな自分の肉体が呪わしい。
すっかり弱点も知られてしまっている。
クリトリスを、包皮の上から愛液をまぶして、じっくりと揉み押す。
一番梓が感じるやり方で責められて、がくがくと腰から力が抜けてゆく。
339梓肛辱SS:01/11/27 19:05 ID:3bavbJAX

“肉体を自由にする”
柳川の言葉は伊達ではなく、それこそ正常に生きていれば
一生体験しなくてもいいことを、梓は思うさま、ほどこされた。
柳川の性器を乳房で挟んで擦らされるなど、初体験の時にやらされた。
口は当たり前。一度も抜かずに三回連続で飲まされたこともある。
縄の快楽も植え付けられた。そのまま学校に行かされた日もある。
もう一人の男と、ふたり同時に相手させられたことも一度。
今日のようにノーパンで外を歩かされるのも珍しいことではない。
夜、人気のない路地裏とはいえ、全裸で外を走らされた時は、
さすがに恐怖で途中で座り込んでしまった。
裸で小も大もするところを見られた。
それ以上に汚らしいことも、させられた。
そして──、アナルセックス。

柳川の陵辱は、ただ梓の身体を自由にするだけではない。
梓に快楽おぼえさせ、心まで犯すことが目的なのはあきらかだった。
そして、その目論見通り快楽を感じてしまう自分の“からだ”と“こころ”。
自宅でのオナニーの回数が、爆発的に増えた。
柳川に呼び出されるのは死ぬほど嫌なのに、
間が空くと自分の性欲を持て余してしまうのだ。
柳川にされたことを思い出してオナニーすることには、もう開き直ってしまった。
(オナニー女)
自分を蔑んでは自慰にふける。
一度、末の妹の初音に見られてしまった時は、死にたくなったが……。
一方的に犯される被害者ではなく、
柳川の共犯的変態にされてしまう呪わしさと恐ろしさ。
家族のためだという理由がなければ、もうとっくに逃げ出していただろう。
少なくとも、梓自身はそう思っていた。
実はとっくに、この変態快楽なしでは生きていけなくされているのに。
340梓肛辱SS:01/11/27 19:05 ID:3bavbJAX

「そこにひじをついて、尻を突き出せ」
柳川がほこりの浮いたスチール製の机を示した。
ハンカチで少しほこりを拭うと、柳川の命令に従う。
「ケツの穴に入れろ。自分で濡らしてからだ」
「……」
梓は無言で後ろに手を伸ばす。
もうファスナーから取り出されている柳川の肉の棒を掴むと、自ら引き寄せた。
ぬるうり、と、膣内に熱い感触。
「はぁ……っん」
梓の膜を破った、彼女が過去受け入れたたった一本の男根。
それを自ら手で掴み、腰を押し付けて女の子の部分に迎え入れる。
くるり、くるりと腰を回す。
痒さとも痛みともつかない強烈な感覚が、腰のそこに走る。
女の快感だ。
だが、すぐ腰を引いて、梓は男根を抜いた。
そしてもう一度招き入れる。今度は──、
「梓のケツの穴を犯してください。お願いします」
尻の、穴に。
341梓肛辱SS:01/11/27 19:06 ID:3bavbJAX

排泄器官の肉の輪を押し広げて、亀頭が入り込んでくる独特の感触。
「はぁぁぁ………」
呼吸を工夫して、ゆっくり受け入れる。
だが、もはやさほどの苦痛もない。
梓のそこは、やわらかだ。
最も大きなエラの部分が沈み終わって、そこがわずかにすぼまる感覚がする。
しかし、竿の部分がまだある。挿入はまだまだ深い。
「くううぅぅぅん!」
柳川は一切動かない。
梓自ら、腰を押し付けて男根を肛門で咥えこむ屈辱…。
柳川の性器は、ついに完全に梓の尻に没した。
「きゃはぁぅぁっ……!」
口の端からよだれが零れたのがわかる。だが拭う余裕もない。
「口上もなかなか様になってきたな。じゃあ、楽しませてもらおう」
陸上で鍛えた、肉づきの良い尻を押さえると、
柳川は遠慮なく男根の出し入れをはじめた。
じゅっ、じゅっ、じゅっ……という汁の混じり合う音が、
すぐに、尻肉と柳川の肌のぶつかり合う
パン!パン!パン!という音に変化する。
「はぁっ! あぁっ! あぁっっ!」
容赦なく激しく犯されているのに、梓の声に苦痛はない。
快楽に押さえ切れない喘ぎ声だけだった。
342梓肛辱SS:01/11/27 19:08 ID:ksRNxA0T
「ふふ……、思い出すなあ、お前」
「あふっ! あふっ! あんっ!」
「最初は痛い、やめろって泣き叫んだじゃないか……
アナルセックス自体を知らなかったんだろ?」
柳川が腰をぐるぐると回した。
「ふっ! ……ううン、うン、うン、あ」
「それから何回目だったか……
初めて、肛門で快感を感じた時も、ずいぶん、ジタバタしたな……。
焦ったのか? 逃げようとしたのか?
……恐かったか。自分が、変態に目覚めていくのが」
男根を先端ぎりぎりまで引き抜くと、そのまま勢いをつけて叩き入れる。
「ひ、あ、くぅぅぅんっ!! は、はァ…っん」
「今はどうだ、この感じっぷり……。少しは恥を知ったらどうだ」
「あ、あ、やめて……」
梓は泣いていた。泣きながら、喘ぐ。
だが交わりは容赦なく続く。

ふと、柳川が腰を止めた。
「姉貴や妹たちには手を出すな……か」
さっきの梓の言葉を、柳川はなぜか反芻した。
「耕一くん……だったか。
なんで、従兄弟の名前は出さないんだ? 今、来てるんだろう?」
「……!」
柳川が、尻で繋がったまま面白そうに梓を見ている。
そして次に吐いたのは……、最悪の言葉だった。
「そうだな、お前、俺に犯されている最中ずっと“耕一”と言っていろ」
「……!!!」
梓は目を見開いた。
「おお、すごい反応だな。クク……、面白い、面白い。
“耕一”だ。されている最中、ずっとそう呼び続けるんだ」 
343梓肛辱SS:01/11/27 19:09 ID:ksRNxA0T
「いやだ! ぜ、絶対!!」
そう答えると、柳川の顔からすうっと表情が消えたのに、梓はゾッとした。
梓がひそかに“殺人者の表情”と呼んでいる、狂気を潜ませた貌(かお)──
梓をなぶって面白そうにしている時の方が、まだマシだった。
「拒否、してもいいぞ……。だが、な……」
「わ、わかった! 呼ぶ、呼ぶから!」
梓の返答に、ゆっくりと柳川の顔に表情が戻っていった。
突きを再開し始める。
「こ、耕一…」
抽送のリズムが戻ってくる。
尻の穴に点いた快楽の火が、ふたたび燃焼を開始する。
「耕、一……あっ」
尻が熱い。肉棒が太さに見合った極上の快楽を送り込んでくる。
「こういちっっ……! こう、あっ、こういちぃっ!」
辛い。
とても辛い。
梓にとって一番辛いことだったかもしれない。
自分の秘めた想いまでも、柳川に犯される。
自分の中でもっとも純粋に閉まっておきたい存在を、
この変態快楽の場に引きずり出される。地獄だ。
「こういち、こういち、こういち、こういちっ」
ああ、そうだ。そう。
何度、こうして自分を犯しているのが耕一だったら良かったと思ったろう。
何度、行為した相手を、柳川から耕一に置き換えて自慰したろう。
すべてを知っていて強制しているだろう柳川が憎い。
本当に、殺したい。
344梓肛辱SS:01/11/27 19:10 ID:ksRNxA0T
犯されながらスチールの机に爪を立てると、
鬼の力に耐え切れずギリギリと音がしてスチールに穴が空く。
それは、梓の怒り。
同時に、快楽に耐える女の仕草でもあった。
排泄器官での交接は、牝にされた梓にとって一番のご馳走でもあったから……。
「お前、顔が真っ赤だぞ。いままでで一番感じているな?」
「あっ! はっ! あぐっ!! こ、こういちぃっ!」
図星を指されて、梓は机に顔を突っ伏した。
だが、自らも腰を動かして快楽をむさぼっているのだ。
耕一が自分の尻を押さえている。
耕一が自分の尻の穴に突き込んでいる。
耕一と、獣のようにひとつに繋がっている。
想像が、梓を昇り詰めさせる。
尻を熱く犯されているのに、頭が痺れ、白くなっていく。
ぼんやりと熱に浮かされ、なにもわからなくなっていく。溶けて、ゆく……。
「ああっ! 気持ちいい! 気持ちいいよ耕一っっ!!」
「こういちすき! 耕一、すきーっ!」
「イヤ、あ、あ、あ、あ──────っっっっっっっ!!!!」
がくん、がくんと大きく身体を波打たせて、梓は絶頂を迎えた──。
脱力した肢体に、柳川は容赦なく汚濁の液体を注入する──。
345梓肛辱SS:01/11/27 19:10 ID:ksRNxA0T

「…もし」
柳川に尻をティッシュでぬぐわれながら、梓は言った。
倉庫に入って来た時の低い声に、戻っていた。
「もし、あたしたちのことを耕一に言ったら、お前を殺す」
ぷっ、っと柳川が吹き出した。
「できなくても!」
振り向いた顔は、涙でぐしょぐしょだった。
「できなくても、死ぬ気でやってやる…!
例え死んでも、あんたの腕一本、目の一つぐらいは
絶対に引き千切るからな!!」
それ以上は何も言わず、身繕いを整えると、
梓はバタン!と大きな音を立てて扉を閉め、倉庫から出て行った。
「……耕一に言ったら、お前を殺す」
……か。
だがな、梓。
柳川は倉庫に雑然と並んだ棚のひとつに近付いた。
そして手を伸ばすと、棚に潜ませていたホームビデオの“録画”スイッチを消した。
「だが、俺は、もう飽きてしまったんだよ」
お前の身体に、じゃない。この関係に、でもない。
「全てに。生きることに……だ」
346梓肛辱SS:01/11/27 19:11 ID:ksRNxA0T

***

「ただいま」
あれから数日。
今日は、柳川からの呼び出しもなく、梓は平穏無事に柏木家に帰り着くことができた。
もう日も落ちた後だが、遅くなったのは単に部活の都合だ。
ご飯はみんな済ましているだろう。
「楓? 初音〜?」
誰か出てくると思ったのに、返事がない。
「耕一? 誰かいないの?」
居間の照明が点いていた。
「なんだ、いるのか」
が、梓の足が止まった。
変な声がする。変な、声が……。
「……冗談、だろ……」
逃げることも、動かないこともできたのに、
梓の足は、夢遊病者のようにふらふらと居間に向かってしまった。
居間には、耕一も含めて柏木家の全員がいた。
TVの大画面を見つめていた。
“ああっ! 気持ちいい! 気持ちいいよ耕一っっ!!”
“こういちすき! 耕一、すきーっ!”
“イヤ、あ、あ、あ、あ──────っっっっっっっ!!!!”
ドサッ、と思い音を立ててスポーツバッグが手から落ちた。
「お姉ちゃんっ!?」
初音が振り向いて悲鳴のような声を出した。
それで初めて、画面に魂まで抜かれたようになっていた
柏木家の全員が、梓の存在に気付いた。
「梓……」
姉、千鶴の呼びかけにも梓は答えない。 
347梓肛辱SS:01/11/27 19:11 ID:ksRNxA0T
「…………嘘だろ……? やめろよ……」
ぶるぶる震えながら、なぜか自分の顔が笑ってしまうのが不思議だった。
「お、お姉ちゃん、なんか宅急便が来たの! “必ず、すぐ見てください”って
注意書きつきで。こ、恐いからみんなで一緒に見てもらったの。
そしたら、そしたら……」
初音は泣き出していた。
「あ、梓……」
耕一も、こっちを見ている。
耕一も、すべてを見たんだ。
他の男に感じさせられるあたし。尻を掘られるあたし。
悶えるあたし。悶えながら耕一を呼ぶあたし。
隠したいあたしを。隠したかったすべてを。
手に、指先に、全身に人外の力が張りつめられてゆく。
「………………………………アイツ………………………殺ス……………………」
と、楓が叫んだ。
「だ、誰!?」
窓の外。
柏木家の塀の上。
そこに、いつの間にか、ひとりの男が静かに立っていた。

青い月の光だけに照らされて、柳川は、そこから柏木家の五人を見下ろしていた──。


                            了