カチャリ。暗闇の中、ドアノブがまわされる音で祐一は目を覚ました。
(…またかよ)
廊下に漏れる雪明りに浮かぶ影は、ようやく見なれてきたツーテール。
さすがに一晩に二度目の襲撃はつらい。
きつめの反撃をしてやろうと布団の中で身体を強張らせる。
しかし真琴の行動はいつもと違った。
「ゆぅいちぃ……」
そう呟き布団の中に潜り込む。
「…今度はいったい……うっ」
不信気に目を開く祐一の声が驚きに止まった。
真琴の右手が祐一の股間を探り当て、さすさすと動く。
「ちょ…こら真琴! いくらなんでも…」
さすがに声を荒げ、布団をめくり上げた祐一が見たのは
名雪から借りたカエル地のパジャマの上着をはだけ、下はパンティだけという
しどけない真琴の姿だった。
「あぅ…ゆぅいちぃ」
懲りずに祐一の股間を求める真琴の顔は上気し、瞳はトロンと濁っている。
「…っ! どうしたんだよ、真琴!」
驚きのあまり大きくなった祐一の声に、さすがに一瞬身を縮ませながらも
半裸のまま真琴は祐一に身を寄せる。
「…身体が……熱いの…」
「え!?」
「いくら…自分で……やっても収まらないんだよぅ」
潤んだ瞳で見つめながら、真琴は祐一の手を取り自らの股間に導いた。
くちゅり。
そこは下着の上からでも判るほど湿った熱を持っていた。もう少し明るければ
見た目でもわかるほど濡れているのだろう。
「…だから…ゆういちに何とかしてもらいたくて……」
「何とかって…お前」
うろたえながら離れようとする祐一の手を真琴は押さえこみ、自ら腰を前後に動かす。
くちゅくちゅっ
湿った音と共に生暖かな香りが広がる。気付くと祐一の指先は鉤型をつくり
下着の上にはっきりとした縦線を描いていた。
「あぅぅ きもち…いいっ」
身体の中心から湧き上がる快感に身を委ねながらも真琴の手が再び祐一の股間に伸びた。
今度は厚手のパジャマの上からも形がわかるほど大きくなった男性器に指先が刹那
躊躇いながらも、それ自身が持ち上げたゴムの隙間からトランクスの中に入りこむ。
「ゆぅいちぃ……もっと、もっとぉ」
小さな手では持て余し気味のそれを不器用にしごきながら真琴が叫ぶ。
「…いいんだな、真琴?」
「うんっ! だからもっとぉ」
空いた左手で肌に張り付くパンティをずり下ろしながらの懇願に
祐一もトランクスごと脱ぎ捨てる。
その間も我慢できないのか真琴は早々とパンティを脱ぎ捨てM字に足を広げる。
綺麗なサーモンピンクの秘肉がヌラリと月明かりを反射する。
「…おねがい…はやく」
一瞬その光景に見とれた祐一をせかすように真琴の指が秘肉を弄った。
「あ、ああ」
散々弄ばれた真琴の入り口は行き当たりばったりに突き出された祐一自身も自ら捕らえる。
「ふぁああっ!」
押し込まれた容積の分だけ真琴の口から歓喜の吐息が漏れた。
「気持ちいいっ! きもちいいよぅ…ゆぅいち!」
ぐいぐいと押し込まれる攻撃に、溢れ出した真琴の蜜が押し出される。
ギシギシと一人用のベットが悲鳴を上げた。
「もっと! もっとぉ!」
身体のほうが単調な動きに物足りなくなったらしい真琴は
強く祐一にしがみつきながら8の字に腰を揺らし始める。
「お…俺もう……」
「ま…まって……もう…もうすぐっ!」
言葉とは反対に真琴の中は強くペニスを締め付ける。
限界が近そうな祐一は自らの接合部に手をやり、
すでにびしょぬれの真琴自身の少し手前に充血した突起を探り出した。
ぴくんっと真琴が跳ね上がる。
「ああっ そこっ…きもちいいっ!」
リクエストに応え激しく突起を転がしながらも、祐一は腰を押し出し最後の律動に入る。
変わらず真琴の秘肉は祐一の精液を搾り出すように蠢き、
「…うっ!」
祐一が限界を超えて放出した刹那
「はぅ…あ……ああああっっっ」
祐一の下で真琴は最後の快楽を受けとめた。
「…………」
二人を静寂が包み込む。
一時の熱狂が去った祐一が真琴の顔を覗きこんだとき、
真琴は満足しきった表情で寝ていた。
この夜の真琴の行動について謎が解けたのは天野美汐という少女と出会ってからのこと。
「…あの子たちの発情期は…冬ですから」
…なるほど。 <おわり>
えぴろーぐ
真琴「…春が来て……こどもがいっぱい生まれたらいいのに…」
祐一「産む気かっ! って言うか受胎期間まで一緒かいっ!(オチナイ」
<ホントにおわり>