長森、なんか食いに行こうぜ。腹減って死にそうだ…。
そうだねぇ…じゃあ、今あまりお金もないから、肉まんってのはどうかな?
肉まんか…ほかほかのが良いな。よし、商店街にダッシュ!
わ、ちょっと待ってよ〜。まだなにも用意してないのにぃ〜〜〜
……。
はぁはぁ…腹減ってたのにダッシュなんかするもんじゃないな…今にも倒れそうだ…。
もぅ…。走ったりなんかするからだよ…。
あ、見えてきたよ。
お〜、いい匂いだ…。やっぱり冬はこういう暖かい物が一番だな。
じゃあ、浩平はなににする? 私は普通のにするけど…。
ここは奮発して「特性ジャンボ肉まん」にするか。
浩平、おなか減って死にそうとか言ってたもんね。
すみません、肉まん一つと、特性ジャンボ肉まんください。
あぅ…特性ジャンボ肉まん…。真琴の分がなくなっちゃうよぅ…。
え…?
ああっ、何でもない、何でもないよ…。えと、肉まんとジャンボ肉まんで350円です…。
はい。
あぅ…ありがとう、ございました…。
……。
なぁ、長森…さっきの店員、なんか涎垂らしてなかったか…?
うーん、肉まん大好きなのかもしれないね。
じゃあ早速食べるか。
はぐっ…うんうん、うまいうまい。
じゃあ私も食べよっと。うわぁ…ほかほかだよ〜。
はむっ…おいしいねぇ…。
長森ぃ〜割って食べるなよ…。食いつきたくなるだろ…。
わ、だ、だめだよっ。浩平は自分のがあるでしょ?
はぐっ…腹へってんだからしょうがないだろ?
もー、いつも朝早くおきないからそうなるんだよ? これからは早くおきようね…。
おっ、UFO!
えぇっ? どこどこどこ〜?
はぐっ…んぐっ…あー、普通の肉まんもうまいぞ、長森
ああっ! たべた、わたしの食べた〜っ。
隣の芝は青く見えるってな…。
もぅ、お返しっ! ぱくっ…うんうん…特性ジャンボもおいしいよね。
っておまえ…前みたいに指に食いつくなよ…。
ばか、それは浩平だよ。わたしじゃないもん。
たい焼き食べてたら指ごとぱくーって…。
すっごい痛かったんだからねーっ。
んー、はぐっ…そうだったか…?
って、どんだけ食べれば気が済むんだよーっ。