なんだか改まって相談があるらしく、長森は俺の部屋に来ていた。
散らかってるが今更長森に隠す気は無い。
寧ろこの散らかってる状況を改善する役こそ、誰であろう長森だ。
「んで、何だ?相談って」
「う、うん。あ、あのね、笑わないでよ?」
「あぁ、問題ない」
「さ、最近ね、ぉ、おっぱいが出るの………」
なるほど、それは大変だ。
ところでおっぱいって何だっけ。
胸、柔らかくてふにふにでもちもちな胸。
いや、違う。
「おっぱいって母乳のことか?」
「うん」
「何で又?」
「うぅん、解らないよ。お医者さんはホルモンバランスの関係だろうって言ってたけど」
難しい顔をする。
「で、病気とかじゃないのか?」
「うん、それは大丈夫だって。高校生くらいの娘には偶にあるらしいよ」
ふむ、その点は安心なのか。
「それに、出るって言ってもほんとに少しだし、お月様の前にしか出ないから」
「よし、長森の言いたいことは良く解った。その ぼにう を俺に飲めと言うんだな」
可愛い事言うじゃないか。
お前の粋な計らいはしっかり受け取るぞ。
「ち、違うもん。浩平絶対そう言ってえっちの時に吸ってくるから出てるときはえっちやめようねって話だよっ」
「顔赤くして騒ぐなって」
座って腕をばたつかせていた長森を正面から抱きしめる。
「俺は母乳の出る長森も好きだぜ」
と、気障っぽく耳元に囁いても
「はぁ、ヤッパリこうなっちゃうんだもん、浩平の助平」
と、溜息を疲れてる俺は一生三枚目確定らしい。
それはそれとして取り直して長森に口付ける。
今日は他に本命があるので悪いがキスは軽めに済ませる事にしよう。
そのまま首筋にも口付けながら上半身を脱がせにかかった。
「昼間から駄目だよ」
と言う長森の声は無視して露になるブラジャー。
「ふむふむ、今日はピンクの可愛らしいブラ、と」
無駄に実況しつつブラを外した。
遂にご本尊がそのお姿をお見せになる。
綺麗な形の丘陵の上に既に硬くなっているピンクの乳首。
「そういや、そろそろ生理だよな」
今まさに乳首を口に含もうと口を開けたまま、間抜けに長森を見上げて聞く。
「な、何でそんなこと知ってるんだよ?」
そりゃぁ長いこと一緒にいれば知ってるわな。
長森の反応を肯定と受け取り、それ以上は追求せずに乳首を口に含んだ。
舌で突起を包むようにしながら、唇で甘噛みする。
「ふぅん」
見上げると長森は切なそうに吐息を漏らしている。
その顔に見とれているうちに、待望の液体が確かに俺の下に触れるのを感じた。
甘い味が口の中に広がる。
牛乳よりも濃い、なんとなく少しどろっとしてるような気がする。
「結構美味いぞ」
口を離して報告してから又含む。
「ぅんっ、そんなこと一々報告しないでよ」
恥かしそうに顔を隠す長森に、今更ながらキュンとした感覚を覚えた。
「ほら、長森も飲んでみろ」
母乳を口に含んで、長森に口付ける。
最初こそ抵抗のそぶりを見せていたが、俺の顔が近付くとキスの誘惑に負けて結局唇を開く。
甘く暖かい液体を長森の口内に流し込んでから、舌を差し入れる。
応える様に絡まってきた長森の舌と戯れながら、唾液と母乳の混ざった淫酒を味わう。
こくん、と長森が自分の母乳を飲み下したのを確認して、顔を離した。
「甘くて美味いだろ?」
「う、うん」
「これから毎回俺が飲んでやるから安心して母乳を出していいぞ」
「余計心配だよっ!」
――― 一旦終劇 ―――