SS統合スレ#6

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233七瀬留美羞恥SS――後編――
「く、ぅく、んん、は、ぁ……!」
氷上の舌が、七瀬の秘唇を蛇のように這いまわる。
その異様で生暖かい、鳥肌が立ちそうな感触に、七瀬は歯を食いしばり必死に耐える。
「ひっ!?」
ぬめる舌の先が、七瀬の花芯を軽くつつき刺激を加える。
その度に、ビクリビクリと七瀬の腰が、跳ね上がる。
手首を後ろ手に拘束された七瀬の抵抗は、しなやかな両脚をばたつかせることのみ。
それにしても、仰向けに寝かされた状態では、虚しく空を切るばかり。
「くうッ!!」
ビクリ。宙を舞っていた裸の左脚がピンと張る。
指で花芯をつままれ、舌で攻撃を加えられ。
その度に、首が仰け反り、身体を震わせ、脚を舞わせ悶え苦しむ。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
「すごいねキミ。どこを触っても弱点だらけ」
「う、うるさ………っっはぁ!」
揶揄を返そうとする七瀬の唇を、秘唇を責めて、黙らせる。
「こうやって、彼にも可愛がってもらったのかな?」
「!!」
かああっ!
ツインテールを振り乱し、悶えていた七瀬の面差しが、さらに真っ赤に染まりゆく。
234七瀬留美羞恥SS――後編――:01/11/01 21:27 ID:IcSGkF9Q
「へえ、図星みたいだね。なら」
「っくぅぅっ!」
「こんなことも……れろっ……されたのかな?」
「ぅぅくぅ………ぅ、ぅ、は、っぅく……!」
七瀬の弱点、鍛えられし太股の盲点・内股をくすぐりながら、七瀬のもう一つの弱点・
乳首を優しく甘噛みする。
上半身、下半身のウイークポイントを同時に責められては、性的経験の極めて薄い七瀬
が、到底耐えられるはずもなく。
「く、ぅっく、ん、は……!」
歯が鳴るほどにキツクキツク噛み締めて堪えようとするが、背中から伝播される桃色の
電流が、七瀬の呻きを喘ぎに変えて。
「っは!、あ、あ、ああ……!」
そして七瀬留美最大のウィークポイント、秘唇にそっと指が入る。
既に経験済みの七瀬の唇は、さほど抵抗もなく受け入れて。
さらにもう一方の指が、七瀬の花芯に添えられる。
「それじゃ、行くよ」
氷上の言葉が伝わる刹那、七瀬の肢体が跳ね上がり。
「は、あ、あ、あ……!」
瘧にかかったような、喉から漏れる七瀬の喘ぎ。
「ぅあ、あぅあ、ぁぁぁあ!」
ツインテールを振り乱し、虚空に脚を苦しげに舞わせ。
瞼を固く閉じて、懸命に耐えようもするも。
「あ、は、あ、く、あ、ああぁぁ……っ!」
喉を引き攣らせ、背を逸らせ、脚を張り、絶頂に、絶頂に――
235七瀬留美羞恥SS――後編――:01/11/01 21:28 ID:IcSGkF9Q
「……、ぇ?」
汗に濡れし面差しを、七瀬は疑問符を顔に浮かべる。
砕かれかけていた。絶頂に昇りかけていた七瀬。
その寸前に。指が、舌が、止められる。
「な、なに……、っはぁ、ぁ!」
やや間を置いて繰り出される攻撃。
再び襲い来る快感の津波が、華奢な七瀬の身体を打ちつけ飲み込む。
が、またしても絶頂寸前で、その身体が覚まされる。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
3度目。
4度目。
何度も何度も。
絶頂に昇り駆ける度に氷上は、その責めを止め裸身を冷ます。
そしてある程度冷めたと見るや、再び七瀬の弱点をついた酷な愛撫で、絶頂寸前まで追
い上げる。
「ぁ……ぁ……ぅ……、……ぁ……」
もはや息も絶え絶えの七瀬。
全身は快感という名の苦痛によって、脂汗が止まらずに。
肌は既に、無限の性感責めで桃の色に染まりきり。
「…っぁ!」
ほんの少し触られただけで、苦痛の喘ぎを止められず。
ビクリビクリ。
快感という名の電流に打たれ焦がされた七瀬の肢体が、ビクリビクリと痙攣す。
そんな中。
氷上シュンの、今までと同一人物とはとても思えぬ優しい声音で、囁いた。
「降参すれば助けてあげるよ? どう?」
236七瀬留美羞恥SS――後編――:01/11/01 21:29 ID:IcSGkF9Q
この場合。
降参とは、七瀬唯一絶対の目的を、断念することを刺す。
心から好きな、アイツと再び出会うという目的を。
「キミは本当に頑張ったよ。もう彼も許してくれるさ」
「……ぅ……ぁ……、……っぁはぁぁ!」
降伏勧告をしながらも、七瀬の喘ぎを絞り出す。
「まあ、降参しなかったら………わかってるよね?」
ビクリ。
身体が痙攣する。無限の電撃という耐え難い地獄を前に。
「さ。どうする? 留美ちゃん?」
「ぅ………」
ことさら名前で、そう呼びかける。
ビクリ、ビクリ。
もう十数度にもわたるお預けにより、七瀬の身体は悲鳴すら枯れ。
お願い、もう耐えられない!
そんな悲鳴すら出せないほどに。
「さ、どうする?」
氷上の最後通告に。
七瀬は。七瀬留美は、最後の力を振り絞り。

「な………ナメないでよ…ね……、
……アタシ、ナナセ……、……ナナセ、ルミ……、なん、だ、から……、……っ」



「――――――っっっっぁぁぁぁぁ…………っ!」

七瀬の最後の意地とともに。
氷上の最後の一撃が、七瀬の快感の堤防を、いともあっさり打ち崩した。
237七瀬留美羞恥SS――後編――:01/11/01 21:30 ID:IcSGkF9Q
「参った。……僕の負けだよ」
身体を拭いて、服を着せ。
最後の一撃で失神した七瀬を、すっかり元の状態にもどし。
彼の特徴、淡い笑みをそっと浮かべ、美術室を音もなく去る氷上シュン。
――彼は戻ってくるよ。
深き眠りについている七瀬に、彼は優しく囁いて。

こっちの世界に来た奴らも、ここの世界に戻れるんだ。
ここの世界の誰か一人でも、本当に、本当に帰って来て欲しいと、そう願えば。
だから大丈夫。きっと彼は戻ってこれる。



「ね? ――ナナセ・ルミさん?」