★DCでも詠美ちゃんさまはフミューだぞ★

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575名無しさんだよもん
詠美「ふっ、ふみゅぅ・・・ふみゅぅぅぅ・・・」
今日、12月7日は由宇の誕生日。由宇に「お誕生日おめでとう」と
言ってあげたい詠美だが、由宇と話す時にはいつも素直になれず、
ついつい憎まれ口ばかり叩いてしまい、結局毎年後悔しながらこの日を終える。
今年も、すでに誕生日が終わりつつある中、
神戸の由宇に電話をしようと、電話機の前でもじもじしながら
ふみゅふみゅ鳴いている詠美。
いざ電話をかけたとしても、普段あんなことばっかり言っている手前、
どんなふうにおめでとうと言えばいいのかわからないのだ。
「ふ、ふぇぇぇん・・・もうすぐ7日がおわっちゃうよぉ〜(涙目)」
576名無しさんだよもん:01/12/08 00:14 ID:E264fqBc
そうこうしてるうちに、今年もまた12月7日が過ぎてしまった。
詠美「はっ!はわわわわ!」
どうしていいのかわからず、衝動的に受話器を手に取り、
慌てて由宇の携帯の番号を押してしまう。
少しの間の後、受話器から由宇の声が聞こえる。
由宇「は〜いもしもし。猪名川ですけど〜」
詠美「ひゃっ!ぁぅ・・・ぇぅ・・・ぅみゅぅぅぅ」
由宇「もしもし?も〜しもし〜?」
詠美「・・・・・・・・・・・」
由宇「もしもし?!いたずらかいな?切るで?」
詠美「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふみゅ〜ん・・・・・」
由宇「詠美?ひょっとして詠美なん?そうなんやろ?!」
詠美「あ・・・う・・・えと・・・その・・・」
由宇「やっぱ詠美なんやな?いっや〜、待っとったんやで〜。
   今日はうちの誕生日なんや、あんたも知っとるやろ?
   やっぱあんたがおめでとう、ていうてくれんとなんや
   おちつかんわぁ〜」
詠美「えっ!・・・うっ・・・ち、違うんだからぁ!
   あ、あたしちょっと電話番号間違えただけだもん!!
   勘違いしないでよぉ!!」
577名無しさんだよもん:01/12/08 00:20 ID:E264fqBc
由宇のほうから誕生日の事を話題に出され、気が動転してしまい、
あわてて電話を叩き切る詠美。
詠美「・・・・うっ・・・うぇぇぇぇぇん!!
   また・・・またやっちゃたよぉぉぉ!!なんでいつもこうなの!!
   こんな・・・こんなつもりじゃなかったのにぃ〜、ふぇぇぇん!!」
去年までよりももっと大きな後悔の念が押し寄せ、泣き出してしまう。
578名無しさんだよもん:01/12/08 00:53 ID:E264fqBc
   〜神戸〜
由宇「あっちゃ〜・・・やってしもた・・・
   あの子にあんなこと言うたらどうなるかわかりきったことやろに・・・
   うちはほんまアホやぁ・・・」
詠美と知り合ってからというもの、毎年誕生日に詠美から電話が
来ないか、心待ちにしていた由宇。今年ついに詠美が電話を
かけてきてくれたもので、舞い上がってしまい、ついつい軽口を
叩いてしまった由宇。詠美同様とても大きな後悔をしてしまう。
由宇「これであの子、もう絶対に誕生日なんか知らんふりしてしまうやろなぁ・・・
   さびしいわぁ・・・ホンマさびしいわぁ・・・」
と、そこへ由宇の携帯が着信する。携帯の画面には詠美の電話番号が。
由宇「あっもしもし、詠美か?かんにんな!うちつい調子に乗ってしもて・・・
   ホンマかんにんな?な?」
詠美「ふぇ・・・ひっく・・・ぐす・・・由宇・・・ごめんね・・・
   あたし・・・毎年・・・いつもこうやって誕生日には由宇に
   電話かけたかったの・・・でも何話したらいいのかわからなくて・・・
   さっきも・・・またわけわかんなくなっちゃって・・・」
579名無しさんだよもん:01/12/08 00:55 ID:E264fqBc
由宇「詠美があやまることあらへん!うちがからかってしもて、それで
   詠美を困らせてしもたんやから・・・詠美・・・うち、詠美の
   電話待っとったんや・・・電話かけてきてくれておおきにな・・・
   ・・・・さ、もう夜遅いんや、もう寝よ?な?」
詠美「ふっ、ふぇぇぇぇぇんん!!あ、あた・・・あたし・・・ぐすっ!
   由宇のこと好きだから!お誕生日おめでとお!!
   ほんとに・・・ほんとにおめでとお!!
   これだけは・・・どうしても言いたかったの!!
   ふぇぇぇぇぇぇん!!ゆう〜!だいすきだよぉ〜!!(涙)」
由宇「あっ、・・・アホやな・・・えいみ・・・
   あんたが泣いて・・・どないするんや・・・ホンマ・・・ホンマ・・・
   手間のかかる子やわぁ・・・あんた・・・(涙目)」
まるで愛の告白をするような激しい詠美のお祝いの言葉に、
目をうるませながら、嬉し涙がこぼれそうになるのを必死にこらえ、
震える声で受け答えする由宇。必死に我慢し、電話を切る。
由宇「(うぅぅ〜!詠美ぃ〜!あんたはなんて可愛いんや!
   あんたが嫁にいけへんかったら、うちがもろたる!
   いやっ!!むしろ嫁になんか行かんとき!ホンマ和樹なんかに
   渡したくあらへんわ。詠美!」