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そういうわけで、根本と巨人OB会がひかえていれば、いかに堤といえども
(少なくとも球界では)自分勝手なことはできなかったということだ。
ところで、脱線ばかりですまないが、話のついでに巨人OB会がその力を十分に
発揮した事件を書いておこう。
それは、あの球界を震撼させ世間も注目した事件。そう、平成10年のオフに発覚した
福岡ダイエー・ホークスの「スパイ疑惑事件」である。
この事件で誰もが抱いた疑惑は、いったいその「スパイ行為」なるものはあったのか、
なかったのかということだ。
あったとすれば、それはどの程度の規模で、ダイエー球団のフロント・監督・コーチ、
そして選手たちはどの程度関わってていたのか。
また仮になかったとすれば、なぜこのような大掛かりなデマ話を、こともあろうに
地元の大手新聞社が「スクープ」したのか。
どちらにせよ、大問題である。
結論からいこう。ずばりいうとホークスの「スパイ行為」は事実としてあった。
これは100%間違いない。