共産主義と恐怖政治

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155名無しさん@1周年
ま、ちっとはまともな議論が出来るかと思ったけど、最後はこれね。

社会主義経済の可能性、利潤追求主義から発生する投機と不況を克服しながら国民需要の実現を図る、経済に人が支配されるのではなく、人間の自己実現の手段として経済機構を使ってゆく。其のための経済資源の配分には計画的的配分がもっとも合理的であるという社会主義の理論に対抗できなくなると、いきなりの全体主義、恐怖の共産主義って叫びだすわけね。
極端に感情的な部分はほっといて、一部だけ反論しておきます。

>1億3千万人も人口がある国の社会全体を包括するような計画を民主主義的な手段で策定することなどそもそも不可能です.
ということで自由主義・新自由主義は民主主義的経済運営はありえない、と自覚していることを語っていただいたわけだ。そのとおりだね、自由主義は反民主主義。リストラで自殺者・ホームレスが激増しようと知ったこっちゃないよね。共生と連帯、これが社会主義的民主主義の基礎なのです、だいぶ違うな。

>2001年度の計画を策定し終わる前に2002年度になってしまうかもしれませんね.
そりゃあ計画に関る人の能力次第でしょう。あなたの基準を他人にもあてはめないように。
需要の分析→ 産業連関分析による部門別・製品別生産量分析→ 生産関数分析による設備と労働の必要量の策定、という技術的手法はそんなに難しいものじゃないでしょう。AS400並列かせいぜいスパコンでも処理できるんじゃないかな。現在、政府や地方公共団体や企業で生産計画や需給分析にかかわっている人の数を考えるともっと少なくても出来るでしょう。

>「利潤原理に合わない教育や医療」=同じく儲からない国営企業の雇用者には, 当然, 他の産業より低い賃金で働いてもらうということですか.
ほんとに経済学を勉強したのか?「市場の失敗」の項目で公共財は市場原理=利潤極大化原理にそぐわない、ってどの教科書にも書いてあるでしょ、あえてマル経をもちだすまでもなくね。私の立論として、そもそも利潤原理自体が間違っていると言っているのがわからないの?
だいたい元の議論は、労働配分の原理である労働の効用と負効用から雇用は異動するということに(予算統制線と無差別曲線の項目読んでくれ)、それでも絶対ヤだって言ったらどうする、という変人さんのために、その結果がどうなるかを書いたんだよ。それとも分かってて意図的なネジ曲げやってるのか?

>数億人単位の人と, 数十年の歳月をつぎ込んで行われた巨大な社会実験の結果として
今日の不良債権・倒産・失業があるわけね。
で、いつまでそんなものにしがみついているのかってことさ、言いたいのは。

で、あなたの論理構成は産業間の需給齟齬を価格と景気循環で対応しようという古い自由主義ね。
社会主義が需給の直接的対応を実現しようとしていることには反論できないで、「確かに需要はみたされるでしょう」とか認めざるをえない。景気循環の非合理性と計画経済によるその克服も認めざるえない。
そこで労働異動の不可能性を持ち出してこれに逆らうやつを収容所へ送り込むのが社会主義だ、というもうメチャクチャのことを言い出したわけ。それにたいしても、そういう天の邪鬼に対して低賃金とのトレードオフとして異動しないことも可能であることを言われたので最終的に恐怖の共産主義のお出ましとなった。なにかむかし勝共とやりあったときの展開を思い出すね、この展開は。

念の為に言っておくと、これまでの議論は、モデル論的社会主義経済論で政治論的には共産党が今の社会から直ちにこれへ移行することを主張しているのでは無い。それはまた、つまらない反共デマではなくて、真摯に政策論を展開するという合意ができるならぜひ続けたい論点ではある。