沖縄本島中部のキャンプ・フォスターにある四軍調整官事務所。沖縄駐留海兵隊司令官であると同時に、
陸海空軍と合わせて2万5000人超の在沖縄米軍全体のトップでもあるジルマー中将の前に、
東京から訪ねた防衛省防衛政策局長(当時)らは持参した米軍基地の土地の図面を広げて説明を始めた。
図面上の軍用地のところどころにマーカーで色が塗られている。
防衛省側が「色をつけた軍用地は中国資本に買収されている疑いがある」と説明すると、
その多さを見たジルマー中将が冒頭のような声を挙げた。
防衛省関係者が明かす。
「沖縄防衛局の一部の限られた職員による極秘調査で、中国資本によって買収されたのではないか
と疑われる米軍の軍用地が多数あることがわかった。
そこで、2008年春頃、調査の中間報告を米軍サイドに行なったのです。
彼らはただちにペンタゴン(国防総省)に報告するとともに、防衛省にさらなる実態把握を行なうように求めてきた。
沖縄の土地の開発や売買をしている地元財界から『軍用地を中国資本が買っているようだ』
という情報を沖縄防衛局が掴んだのは15年ぐらい前のこと。
その頃から関心を持ち始め、事態が深刻化してきた2004年頃から断続的に本格的な調査を行なっている。
米軍サイドに中間報告を行なってから2年後(2010年)に調べた時には、沖縄の軍用地の1割以上が疑わしい事例であることが明らかになりました」
http://www.news-postseven.com/archives/20130225_173383.html