4月13日(木)…(中略)…。筆坂秀世さんの『日本共産党』を読了。
筆坂さんは拉致問題や自衛隊問題で共産党の方針を批判しているが、
なぜ幹部のときに表明しなかったかといえば、保身があったからだという。
全体として正直な著作だと思った。
なかでも興味深く、唖然としたのは、最高幹部の人物像だ。
共産党では常任幹部会が日常の最高指導組織だ。
筆坂さんが所属したときには20人のメンバー。
ところがそこで発言するのは限られた人物であることにまず驚いた。
革命運動の最高指導部の会議は、さぞ理論的で活発な議論が行われているものだとずっと想像していた。
ところが、そうでなかったと筆坂さんは書いている。
その会議を主宰するのは幹部会委員長の志位和夫氏だ。
したがって会議をまとめるのも志位氏の役割である。
ところが志位氏が「まとめ」を語ると、不破哲三氏(当時は議長)が
「僕は違うな」と志位氏の結論を覆したのだという。
それが何度も続いたそうだ。
その結果、志位氏は精神的な病を抱えることになってしまった。
かつて「週刊文春」が志位氏の母親を取材したとき、
病気を認めたことを思い出した。略。
ttp://www.web-arita.com/sui064.html ジャーナリストの有田芳生氏