前略。憲法を護ろうとするのなら政治で勝利を収めなくてはいけない。
護憲が現実の政治で勝って改憲を押し返す場面を現実に作って見せなくてはいけない。
選挙で国民の護憲の意思を証明しなくてはいけない。
そういう政治を作らなくてはいけない。
そう思ったのだが、現実の政治は何も動かず、
護憲派が一つの政治勢力に纏まる気配はなく、護憲は言葉だけになった。
社民党も共産党も本当に憲法を護ろうとは思っていない。
単に護憲を願う市民の票を取るために護憲の看板を党利党略の道具にしているだけだ。
去年の五月、私はそう言い、二つの護憲政党の欺瞞を批判したが、
まさかその次の選挙でさえも二党がバラバラで選挙を闘うなどとは想像もしていなかった。
社民党も共産党も何の緊張感もなく、
「ライスカレー」だの「確かな野党」だのと人を脱力させる口上を言いのけ、
一桁議席を死守して組織を存続させるために、惨めに同情票を拾い集めていた。
乞食のように見えた。中略。
両党の欺瞞と保身とみすぼらしさは、美しいわが憲法を汚し、日本国の憲法の誇りを傷つけるものだ。
選挙の結果、改憲派はますます勢いを得て、唯一の正論となり常識となり、
多数派から圧倒的多数派となり、護憲は極端な少数異端におとしめられた。
二党の責任である。
政党の党利党略のために護憲を利用する者は誰であれ許さない。
私はもう二つの党に合同せよと要求はしない。
こんな腐った「護憲派」と一緒に城を枕に討ち死にという図も御免だ。
護憲新党ができないのなら隗より立ち上げる以外にない。
欲しい政治は自分で作り出す以外にない。後略。
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