維新政党新風と関係する「かけはし」一派について

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723革命的名無しさん
TAMO2ちんの日常

2010/1/7
「読書メモ:『ヒトラーの経済政策』」  読書
http://red.ap.teacup.com/tamo2/1203.html

『ヒトラーの経済政策』(武田知弘著、祥伝社新書)

 ヒトラーやナチスのことに関して少しでも評価的に書けば罵倒の嵐の世の中である。しかし、同時代での評価はどうであったか。E.H.カーは危機の二十年でその経済手腕を評価していて驚いていた記憶がある。

 この本では、ケインズがナチスの経済手法を評価していることが記されている。ドイツマルクによる通貨共同体の「欧州新経済秩序」について。これが、アメリカの参戦を招き、ドイツ崩落の原因にはなるのだが。

 ナチスの経済政策は、ドイツを立て直した。キーワードは弱者救済である。資本主義からも共産主義からも使えるものは何でも持ってきて、何でもありの政策。これで高支持率を得て、合法的に政権を獲得した。
経世済民なるものは、所謂自由主義では貫徹不可能なのだ。

724TAMO2ちんの日常 :2010/01/08(金) 06:46:45
 とにかく、ナチスの労働者福祉は半端なく凄い。八時間労働制、有給休暇、これらはソ連が最初と言われていたが、今やそれらは形式だけであり、実際はドイツのほうが先行していたとされる。さらにバカンスを保証して、労働者が安く旅行できるようにナチスは手配したり、
実に手厚いのだ。言うまでもなく、アウトバーン、フォルクスワーゲン。

 失地回復を超えた領土拡張に追い込まれたところでナチスは破滅する。しかし、英仏も汚い連中だなあ、と改めて実感。

 この本から経済政策として一番大事なのは、社会的弱者に追い込まれた勤労大衆のサポートだと改めて実感。
あと、「金は天下の回りモノ」。誰かが極端に儲けてストックすることが最大の悪であろう。金の回し方について考えさせられるところ、あるいはヒントが結構あった。


 ついでに。今、ナチスを評価すると罵倒の嵐と書いたが、それゆえにドイツこそがナチス研究の最後進国と言える状況らしい。また、
じゃあ、そんな邪悪なナチスがどうして政権に就くことができたのかと聞かれれば「そりゃあ、ドイツ人が邪悪だからに決まってるじゃない」と言うお気楽な結論になって(ならざるを得まい)、
ナチス絶対批判者はとんでもないドイツ人差別者に成り下がっている。日本帝国主義の犯罪性を日本の国民性に帰着させている一部反日日本人が日本人差別者の地位を保持するのと同様である。そんな奴らに唯物論の講釈を垂れられるのは、悪い冗談である。