おおきくなったらさだいじんになる

おおきくなったらさだいじんになる
てんのうのせいじをほさする

おおきくなったらさあ。異人になる。
天王星を擦る。

おおきくなったら、さいばんかんになりたかった。
よのなか、こうへいなせかいにしたかったから。
だから、さいばんかんになって、わるいことをしたひとにたいしても、きっといいにんげんに、こうせいしてもらいたくて、それには、べんごしになるよりもけんじになるよりも、さいばんかん・はんじになってみたかったんだ。

こどものときには、せいじのこともよくわからなかったし、べんきょうがきらいだったから「さいばんかんぐらいにしか、なれへんなあ」おもうていた。
だいがくにいかなくても、さいばんかんには、なることができるとおもっていたんだよ。
ぼくって、ほんとうにばかだったんだよ。
きょうさんとうのせんせいが「べんきょうしなくっても、りっぱなおとなになったばあいもある」と、いわれたこともあるんだ。

でも、やっぱりこどものときには、べんきょうしてないと、こうかいするんだね。
けっきょく、さいばんかんには、なれなかった。
いまは、「むこがわじょしだいがく」というがっこうの、「そうちょう」にしかなれてないんだよ。
まだ、じえいたいの「そうちょう」のほうが、そんけいされているんだもん。
ぼくは、こどものときに、べんきょうがきらいで、なまけてばかりいたことを、こうかいしきりな、きょうこのごろです。